つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

警察の捜索、おざなりでは困ります

大阪府警富田林署の面会室から収監中の無職、樋田淳也(30)なる男が逃走し、すでに4日も経つのに、いまだた捕まっていません。この男、女にナイフを突き付けて、無理やり性欲を満たそうとする「強制性交」犯歴を持つというから、富田林市内やその近くの女性は今、不安でいっぱいでしょう。今年春には松山刑務所を脱走した囚人がやはり20日以上にわたって逃げまくりました。すぐに逮捕できないとは、最近、警察は組織として少したるんでいるんでしょうか。それとも今回は、異常な暑さによる一時的現象なのか。
テレビのワイドショーを見ると、この富田林署がいかにドジだったかが分かります。監視者が面会終了時間を確認できず、気づいたのが1時間以上経ってからとか、面会室仕切りの透明板が簡単に取り外せるものだったとか、面会室から出る際のブザー音の電源が入っていなかったとか、暑を囲む高い塀は、乗り越えてくださいとばかりに塀近くに脚立が置いてあったとか、ドジさ、不用心さは枚挙にいとまがありません。
松山刑務所の脱走囚人は窃盗のプロであり、他人を脅す強盗ではないので、一般市民に危害を加えることはそれほど心配されませんでした。だが、今回は人を脅すことを前提とした性犯罪者。もともとそれを求めて脱走したということも考えられますので、女性を襲う恐れは大です。捕まるまでは、付近の方々はおちおち寝ていられないでしょう。
いや、もう近くの人だけでないかも知れない。というのは、富田林市の隣の松原市内で、本人の実家近くからミニバイクが盗まれています。この犯行は土地鑑のある樋田の犯行であることはほぼ間違いありません。となると、彼はすでにかなりの距離を移動していることでしょう。捜索の網は関西一縁に張り巡らせないと、捕まらないと思います。
松山刑務所脱走犯の捜索ケースを見ていても感じたことですが、どうも警察の捜査はおざなりのようでは。広島県向島にいるものとして重点捜索しても見つけられない。実は、そこの空き家に潜伏していたのですが、、。男はその後に海峡を泳いで対岸に渡り、楽々広島市内まで行ってしまいました。
このほど、山口県周防市で2歳児が行方不明となり、警察が2日経っても捜し出せなかったのに、大分県から来たボランティアのおっさんが捜索開始後たった20分で見つけ出してしまいました。これを見ても警察捜索のおざなり感が深まります。真面目にやっているのか。
大阪府警は今、大動員をかけていますが、今後、大阪だけでなく、奈良、京都、兵庫の隣接府県警の署員らもスタンバイさせなければ、十分な対応とはなりません。女性の被害が出ないうちに一生懸命捜索してほしいと思います。それにしても、富田林の"とんだ”署員らのおかげで、関西地区の全警察官は楽しいお盆の時期もすっ"とんだ"状態。"とんだ"ことになって、うんざりしていることでしょう。


上の写真は、昨日参拝した九段の靖国神社千鳥ヶ淵戦没者墓苑。靖国の賑わいに比べて、墓苑はひっそりとしていました。