つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

なんで日本シリーズよりワールドシリーズ人気?

 一昨日、昨日と外出して電車に乗ったり、物販の店やレストランに行ったりする機会がありましたが、この際に周囲から聞こえてくるのはなぜか米国メジャーリーグワールドシリーズ(WS)の話題ばかり。今、日本では並行して日本シリーズが行われており、本来なら日本人としてこちらの方に優先的に関心を持つべきなんでしょうが、テレビのニュースでもWSが先に取り上げられ、日本シリーズはついでに触れられるといった感じ。なんだか、DENAソフトバンクの選手が可哀そうでなりません。

 でも、仕方ないのかな。今、日本人の最大関心事は、大谷翔平選手の動静。彼がWSでどんな活躍をするか、ホームランを打つかどうかでしょうから。今日はヤンキースが一矢報い、対戦成績を3対1としました。でも、ドジャーズがこのあと3連敗することはほとんど考えられず、勝敗は決したようなものです。だから、あとは大谷の活躍に期待するのですが、肩を亜脱臼しているので強振できず、もうホームランは無理でしょうね。ドジャーズが勝ってもWSで大谷がものすごく活躍した印象はなく、なんか不完全燃焼で終わる感じです。

 ちなみに、大谷の加入を機会にほとんどがドジャーズファンになってしまったのも面白い。小生も毎日のように朝の中継を見てチームの選手の名前を覚えてしまい、大谷以外の選手でもひそかに活躍を期待してしまいます。特にこのシリーズで、フレディー・フリーマンが大活躍ですが、いかつい顔の割にはものすごい紳士なのでファンになります。彼は幼少のころ、皮膚がんで亡くなった母親から、「グラウンドでは唾を吐くな。紳士として振る舞え」と言われ、ずっとその教えを守っているとか。

 それだけでも偉いと思うのですが、今年のペナント中、彼の子供が難病に見舞われ、病床にあった時、試合を休んで病院に駆け付け、しばらく子供の傍にいました。その病床での写真を見ると、子を思う父親の優しさが顔から伝わってきます。そのフリーマンを勇気付けようと、チームメートが「MAX(フリーマンの息子の名前)-STRONG」のTシャツを着ていたのも良かった。こうした気持ちの共有がチームの一体化を呼びますし、団体スポーツには必要なことかと思います。

 ところで、なんで日本シリーズに人気が出ないのか。恐らくDENAがペナント3位から下剋上で上がってきたチームであるので、もともと戦力的には劣ると多くが見ているからかも。ピッチャーも勝てそうなのは東一人、打つ方もオースチンが左足痛があるのでほとんど期待できない。投打の戦力を見れば、客観的に見て圧倒的にソフトバンクの方が上。この強力なチームに対し、DENAはとてもこのあと3勝できそうにない感じです。小生も一応横浜在住で、このチームを応援しているのですが、難しい。

 ワールドシリーズ日本シリーズが間もなく終わり、スポーツイベントは冬のモードに入っていきます。11月にWBCもどきのような野球の国際交流戦があるけど、大谷は出てこない。しかも、恐らく友好第一の試合のような感じで、WBCほどの盛り上がりはないでしょう。もう野球は楽しめない。で、期待はラグビー、サッカーか。サッカーはWC予選があるので楽しみですが、試合は時々なのでこれも盛り上がりに欠ける。ラグビーはリーグ戦が始まるけど、国際戦はないのでそれほどの面白みはない。

 であれば、11月はまた大相撲観戦が主体になるのでしょうか。大関になった大の里がどんな成績を挙げるのか。モンゴル人全盛の相撲界ですから、なんとしても日本人の横綱が欲しいのは、小生だけでなく、相撲協会もそうでしょう。新大関九州場所で優勝し、来年の綱取りに向けて期待を持たせてもらいたい。尊富士が幕内に上がってきたので、これもどんな相撲を取るのか楽しみです。いつの日か大の里、尊富士が横綱に上がり、大尊時代を作って盛り上げて欲しいと思います。

 上の写真は、千葉駅前デパートの上にあるタイレストラン前の人形。