つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

関東第3位の魅力県は埼玉?千葉?

 先日、朝のワイドショーを見ていたら、関東生まれの人には関心の高い話題をやっていました。それは、関東地方の1都6県を魅力度でランク付けすると、どうなるかというものです。衆目の一致するところ、一位の東京、二位の神奈川は動かし難い。問題は三位の県が埼玉か千葉ということで、互いの地元民が綱引きをしています。

 埼玉は「ださいたま」、千葉は「スペリングはCHIBAだからチャイバ。チャイナ並みに鈍くさい」と言われ、巷間の評判は芳しくありません。でも番組を見ると、2県の地元民は、北関東の3県(群馬、栃木、茨城)よりは、東京近郊だけに魅力度は高いと見ているばかりか、埼玉も千葉も「こちらの魅力が上で、3位は我が方」と主張し、譲らないのです。

 小生は今、神奈川の横浜に住んでいるので、ある意味どうでもいい話題ですが、そうもいかない。千葉、埼玉両県ともとても縁が深いからです。生まれは千葉市内で、中学校時代に船橋市に引っ越した生粋の千葉県人。小、中、高校とも千葉市内にある学校です。このため、埼玉、千葉の魅力度綱引きでは本来千葉贔屓になるべきなのでしょう。ですが、どっこい埼玉にも縁があるのです。

 母親が埼玉県熊谷近くの吹上町(現在は鴻巣市)出身で、子供のころ、夏休みになると、母親の実家に連れていかれ、母が帰ったあとも単身か、あるいは姉一人くらいと一緒に1カ月近く、実家の農家にとどめ置かれていたのです。ですから夏休みは、母方の祖父母や伯父夫婦、大勢のいとこたちと大世帯で暮らしていました。

 鴻巣市なんて関東平野の真っただ中ですから、山が近くにあるわけではない。見渡す限り田んぼ畑で面白味に欠ける。近くに荒川が流れており、その川辺まで行ったことはありますが、荒川は荒々しい怖い川で水泳はできない。なので、もっぱら同年代の男のいとこの後に付いて、近くの寺で近所の農家の子供たちと遊ぶしかありませんでした。その結果、小生、千葉弁は話せないのに、埼玉弁はしっかり分かるようになりました。

 ちなみに、方言の話をすれば、父親は千葉県人ですから千葉弁は話せますが、勤め先が東京であったし、連れ合いが埼玉県人であったので千葉弁を話す機会がない。母親も千葉に来て埼玉方言が話せないので、夫婦の会話は中間の東京語、つまり小生の家族の共通語は無味乾燥な標準語でした。結果、小生は方言という素晴らしい”国の手形”を習得する機会に恵まれなかったです。

 それはともかく、埼玉にも多くの親戚を持つし、現に姉の一人は昔よく埼玉に遊びにいっていた慣れのせいか、今でも大宮に家を持ち、住んでいます。父の出身地であり、小生自身も実際に生まれ育った千葉と、母の生まれ故郷で親戚も多く、しばしば生活経験がある埼玉。小生にとって、どちらが魅力的かなどの選択で、軽々しく肩を持つことなどできません。でも、やはり都道府県魅力度調査で結果は出たようです。その件に触れるのは次回。

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 上の写真は、横浜・伊勢佐木町のレストラン前にあるかわいい人形。