つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

今年の日本シリーズは近年にない面白さ

 現在、プロ野球の日本シリーズが開催されているが、今回のヤクルト対オリックスは接戦続きで、近年にない面白味を見せています。ここ4年間は、ソフトバンクが連勝。特に巨人と対戦した19,20年は情けないことに巨人が一度も勝てず、ソフトバンクに敗退しました。まさに大人と子供の戦いだったのです。今年は昨年最下位同士の戦いであるからかどうかは知りませんが、試合の中身自体がシーソー展開で目が離せない。小生は別段ヤクルト、オリックスのファンでもないのですが、試合のある日はついつい見てしまいます。

 第一戦の山本由伸、奥川恭伸の投げ合いは圧巻でした。山本はオリンピックで好投したし、今年沢村賞も受賞しており、現在日本一のピッチャーだと思います。ですから、新人同様の奥川が相手なら簡単に勝つだろうと見ていましたが、案に相違して奥川がすごくいいピッチングをするのです。驚きました。結局、奥川は7回1失点で山本と互角の投げ合いをし、勝星が見えてきたところ、抑えの外人ピッチャーの不出来で逆転されてしまいました。ヤクルトにしたら大変残念な結果。小生はああ、ヤクルトはついてないな、これでこのシリーズはオリックスが勝つのだろうと思いました。

 第2戦は、オリックスの宮城大弥投手が登場。20歳という若さながらペナントで活躍してきたので、こちらが有利かと思いましたが、これまた案に相違してヤクルトの若手ピッチャー高橋奎二もすごかった。なんと完封してしまったのです。その後もヤクルト投手の活躍は続く。ベテラン投手であまり期待が持てなかった3戦の小川泰弘、4戦の石川雅規が”予想に反して”好投し、なんと3連勝してしまったのです。41歳の石川なんてペナントのゲームではいつも3、4回ごろに打ち込まれ、こちらは可愛そうだなと見ていたので、この日のナイスピッチングにはびっくりしました。

 第5戦はテレビ観戦できなかったのですが、あとでテレビのニュースで見ると、山田哲人が同点となるスリーランホームランを放ったのはすごかった。実は、小生はどちらかというと関東人なのでヤクルト贔屓。これでヤクルトペースになると思いましたが、またまたマクガフとかいう抑えの外人投手が打たれ、ぶち壊してしまいました。

 まあ、オリックスにしたらこれで負ければ終わりなので必死だったのです。逆に、その分、マクガフの顔にはいまいち必死さが見られなかったのが残念なところ。ライト前ヒットの球処理を誤り、一塁走者をホームインさせたヤクルトの外人選手もいました。昔、巨人のクロマティーという弱肩のセンターが緩慢プレーで同じことをやられましたが、こんなボーンヘッドは、高校野球で鍛えられている日本選手ではあり得ないことです。

 で、明日の第6戦はどうなるか。第1戦に出た山本由伸が満を持して登場してくるから、奥川が再び出てきても、今度は対等な投げ合いにはならないでしょう。恐らくオリックスの勝利となり、結局、第7戦までいくのではないでしょうか。7戦は総力戦だから、まったく読めません。先発は高橋、宮城の投げ合いになるのでしょうが、前回と同様の結果になるとは限りません。互いに選手本人やスコアラーによる球筋、球種の読みがあるでしょうし、投手のその日も出来もありますから。

 ところで、今年の日本シリーズ、どのゲームも接戦で大変面白いのですが、一つ残念なことは、決勝点を上げるクライマックスシーンでやたら目立つのは、ヤクルトのオスナ、サンタナオリックスのモヤ、ジョーンズなどと外人選手ばかり。日本人では、第1戦で決勝弾を打った吉田正尚しか印象に残らない。外人は所詮助っ人ですから、本当は日本人選手がもっと重要な場面で活躍してほしいと思います。

 上の写真は、横浜スタジアムの1塁側スタンドの外観。横の緑は横浜公園で、噴水池の水と流れがきれい。