つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

候補者の違いがよく分からない立民党首選

 現在進行中の立憲民主党の代表選、政権党でないし、しかも今次総選挙で議員数を減らした党ですから、世間の関心がそれほどあるようには思われません。個人的にも支持する政党ではないので、どうでもいいと思っているのですが、まあ野党第一党ですから、一応感想を書いておきます。贔屓目に見ようと思っても、立候補者4人の中で他を圧するほどに魅力的な御仁は見受けられません。で、もしお前に選挙権があったら、だれに投票するかと問われれば、本来は棄権したいところですが、強いて言えば逢坂誠二を選ぶと思います。

 先日、テレビで4人の討論会をやっていたので、耳を傾けました。彼らの話す内容は観念的なことがほとんどで、具体的に政策に触れようとしませんでしたので、4人の違いが見えない。しかも最大の関心事である立共共闘の是非については、だれも本音を言わず、まあ、消極的な賛成みたいな表現に終始しました。これも一人区で共産党の票を獲得するためには致し方のない選択なのかも知れません。特に、来年夏には参院選がありますから、党首になる人間としては共産党を完全に敵に回すような発言はできないのかとも思います。

 読売情報によると、国会議員を対象にした事前調査では、泉健太が第一位、次いで小川淳也、逢坂、西村智奈美の順だそうです。泉は希望の党、国民民主党から移った議員で比較的中道系だと思われます。もう一人、総理大臣を目指すと豪語する香川県選出の小川も希望の党経由であり、中道系。比例区自民党の現職大臣を破って当選したので勢いがあるし、若手で期待感を感じさせます。それに対し、旧社会党系である逢坂も西村も左派。という色分けで見ると、立民党は立共共闘をしながらも、泉、小川の支持が多いということは、まだ中道志向なんでしょうね。

 ここで水を注すようですが、敢えて難点を言わせていただければ、泉は顔が暗い。まだ40歳台であるなら、もっと溌剌とした雰囲気を出してもいいが、何か若さを感じさせないし、発言内容も説得力がない。小川も左派を意識して極力中道寄りの発言を控えており、内容も具体性に欠ける。その辺がいまいちアピールしないところかと思います。2人に比べ、北海道の町長を経験した逢坂は風情がなかなか魅力的で、落ち着きがあり、発言にも聞き耳が立てられる。最近、彼は大胆にも「立共共闘をリセットする」と言ったらしいけど、これはかなり踏み込んだ発言で、個性を出しました。

 残念ながら、西村は外見、発言内容とも魅力を感じない。国会議員仲間が4人の中で最下位に評価するのが分かる気がします。本来、紅一点であれば、それだけで注目度が増し、他の候補者を圧してもいいと思いますが、そのオーラはない。フランスの右派国民連合のマリーヌ・ルペン、ドイツ緑の党のアンナレーナ・ベアボックら諸外国、特に西欧では党首クラスに女性が多く存在します。で、小生も、自民党総裁選で高市早苗に期待したように、女性がリーダーになるのは大いに賛成です。ですから、せめて野党第一党の党首は女性でもと思いますが、彼女ではちょっと荷が重すぎますか。

 末端の有権者である立民党の地方議員、党員は、やはりかつての社会党のように労組出身者、左派系が多い。となると、国会議員票以外では、恐らく泉、小川に投じる票は少ないでしょうね。恐らく一番年上の逢坂推しになると思われます。ですから、トータルではかなり逢坂が有利なんでしょうが、立共共闘リセット発言があったので難しい情勢になりました。最終的には接戦となって泉健太に落ち着くのかも知れません。

 もし、泉氏が代表になったのなら、これまでのあーでもない、こーでもないという曖昧発言を止め、自己主張をしっかりして、枝野前代表とは明確に違う中道寄りのスタンスを打ち出してほしいと思います。

 上の写真は、いつもの飲み友達との会合。横浜ベイクォーターのレストランか、横浜駅近くのアソビルの居酒屋が定席。