つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

多難な折、国会での代表質問がこの程度でいいのか

 あー、情けなや。昨日の臨時国会での立民党、泉健太代表の代表質問。全文見たわけではないのですが、テレビで放映されたところでは、統一教会国葬、岸田首相の子息の総理秘書官就任問題ばかりの質問でした。今、世界はウクライナへのロシア侵略戦争によってエネルギー、食糧不足が起き、物価高となっており、その上、日本周辺では、中国による台湾、尖閣諸島への軍事的な威圧が増し、北朝鮮が日本列島を越える弾道ミサイルを発射して一段と危機状況にあります。それなのに、野党第一党党首の質問が、自民党衆院議長、総理の個人批判だけでは、あまりにも低レベルすぎないか。

 これではまるで、4,50年前の日本社会党の代表質問と変わりません。まあ、政権が取れない、取る気がない政党ならそれでいいのでしょうが、立民党は曲がりなりにも今国会前に「影の内閣」を組織し、自民党に取って代わる政権を目指しています。であれば、統一教会との関係がどうの、総理秘書官がどうのといった些末なことを、臨時国会冒頭の代表質問で問いただす必要があるのかとしみじみ思います。国会の各種常任委員会の場であるならまだ分かりますが、、。

 政権交代を望む政党であるならば、むしろ、「ウクライナが今攻勢に出て、戦局が好転しているこの折、日本が新たにどんな支援が可能か」「ロシアが核の脅しをかけているが、日本は大丈夫か、米国と協議しているか」とか、「北朝鮮のミサイルが万一日本領土内に落ちたら、すぐにどういう対応が考えられるか」などの安全保障上の質問をして欲しかった。事実、自民党も今、この面では答えにくいでしょう。そこで、「あなたたちはいい加減だ。ノー天気だ」と追及、「われわれなら、ミサイル防衛策はこう考える。ウクライナ支援をこういう視点でもっと進める」と突っ込めるはずです。

 統一教会で追及するのは勝手だが、所詮ブーメランは自党に戻って来る。国会での論戦、政府・自民党追及で名を馳せてきた大阪出身の女性政治家、衆院から参院に移ったあの闘士も結局、統一教会系の団体と関係があったとして報じられています。いや、この女性闘士だけに限らないでしょう。野党だからメディアにほじくられないだけで、突き詰めれば、関係した者が大勢いると想像できます。したがって、追及すればするほど、居丈高なやつに対してほど、ブーメランが勢いよく返ってくることをお忘れなく。

 言っちゃ悪いが、立民党が些末な質問をしている限り、絶対に政権は取れないし、自民党はそれで安心し切っているでしょう。安倍元総理の国葬問題でも、国葬という形式の是非にこだわるあまり、安倍という8年8か月も政権を担当した政治家への敬意は微塵も感じさせない。国葬の当日に、会場周辺で反対のデモをやるなど言語道断です。死して人をうとまずという日本人の情緒からすれば、許さざるべき暴挙です。

 立民党議員は鬼の首でも取ったように、「私は国葬儀に参列しない」などと事前に発表し、しかもそれを自慢げに語っていました。小生に言わせれば、「馬鹿じゃないのか」。政治家同士、主義主張を異にしても敬意というものがあるでしょう。せめて、献花の一つでもするのが人情です。その点、野田元総理は堂々と参列していました、実に立派です。この国葬当日での立ち振る舞いで、立民党への世間の不信感は一段と深まったことかと思います。

 国事多端、国難続発の折、それらに見向きもしないで、些末にこだわるこんな政党に政権を取らせてたまるかと多くの有権者は思うでしょう。まあ、どう見ても、せいぜい支持率8%以下の永久野党のままです。いや8%が恐らくマキシマムかも。支持率は今後もっと下がり、維新の会に抜かれて(すでに比例区の得票では抜かれている)野党第一党の座も失い、旧社会党と同様に解党状態に向かうかも知れません。

 上の写真は、上野アメ横商店街にある中国商品専門の雑貨店。中国人の友人がなじみにしており、小生もたまに買い物します。