つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

公衆トイレの濡れ手乾燥機はウイルス、菌だらけ

 秋が深まり、急に寒くなると身体の調子がおかしくなります。小生、特に大勢がいる場所に行ったわけでなく、咳込むような人の傍に寄ったような記憶もあるわけではないのですが、3日前、朝起きると頭が重く、明らかにインフルエンザの兆候が見えました。毎冬、一度はこういう症状になるので、”恒例行事”と言えば、そうなのですが、悪化させ、体温が上がって頭が重くなったあと、喉が痛く、声が出なくなり、さらには夜中に咳込んで眠れなくなるのは困ります。

 そこで、今回は徹底的に防御策を取りました。まず感冒薬の「カコナール」を呑み、厚着して外出はしない。夜は風呂に入った後、早い時間から寝るようにしました。いつもの就寝は日替わり翌日の12時半から1時ごろなのですが、当日の10 時には就寝。入浴後の体冷やしは良くないと言いますので、就寝前のわずかな時間、精神をリラックスさせるための音楽を聴きながらの寝酒飲みという”慣行”も止めました。そしてその健康的な生活パターンを2日続けたあとの今日、インフルは激しくなる様子は見られません。良かった。

 インフルに本格的にかかると、頭が重くなり、何もする気がなくなります。まあ、小生もいまだに細々とアルバイト原稿を書いているので、日中はそれなりに仕事をしているのですが、これができなくなる。そして、インフル最後は夜中に激しい咳込みがあります。昼間は何ともないのに、夜になるとのどがいがらっぽくなり、咳の連続で眠れなくなります。何が辛いと言っても眠れなくなるというのが一番辛い。で、今回は悪化は防げる気配なので、どうやらこの症状は避けられそうです。まだ、分かりませんが…。

 インフルを防ぐにはマスクをする必要があるのでしょうが、小生はマスクが大嫌い。マスクをすると息苦しくなり、しかも口の周りがかゆくなるので、長い間の装着は我慢できません。今でも定期健診や薬の処方を受けるためなどで病院に行く時、装着を義務付けられますが、小生はこれが嫌なので、最少時間にとどめています。その代わり、インフル防止のために帰宅時は必ずうがい、手洗いをし、その上で着ていた衣服にはアルコール液を吹きかけ、ウイルスや菌を殺すようにしています。

 いったん外出すれば、インフル・ウイルスに接近する機会は数多くあります。一番は人混みの場に行くことでしょう。幸いなことに毎朝夕満員電車に乗る機会はなくなりましたが、たまに横浜から東京に出る機会があります。その時はなるべく満員にならない昼間、しかも乗客が少ない鈍行に乗るように心がけています。また、人と話すときにはなるべく接近しない。相手の唾が届かない距離を取るようにしています。それだけ注意していても、罹患してしまうのですから、本当に目に見えない”敵”は恐ろしい。

 ところで、外電を見ていたら、面白い記事を見つけました。駅の公衆トイレなどにある、手洗いのあとの濡れ手の乾燥機について、英国のラス・マクラレンという女性科学者が「非常に危険」と断じています。というのは、あの乾燥機の中はウイルス、菌の培養にはもってこいの温度であり、多くが付着しているとか。そのウイルス、菌は強い風とともに手だけなく、上方に、つまり顔の方に向かって吹き付けてくるので、利用者はそれらを大量に浴びてしまうというのです。確かに、よくよく考えれば、体に良くない感じがしないでもありません。

 マクラレン女史は「怖くてとても使えない」と話しています。小生もつまらないことでウイルス感染するのも嫌ですから、二度と使わないように決めました。世の中にウイルス、菌はうようよしていますが、必要以上に神経質になると、日常生活は楽しくなくなります。要は兼ね合いの問題。手拭きハンカチさえあれば、何も使わなくてもよいものをわざわざ使ってインフル感染するのは避けたいと思います。

 上の写真は、銀座4丁目のレストラン「ざくろ」にあった棟方志功作と見られる版画。下の方は、三軒茶屋の茶沢通り沿いにあるタイレストランの店頭風景。