つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

日本人の清潔感、世界に誇りたい

 昨日、小生の家にやっとアベノマスクが届きました。正直言って、もらって良かったという感激はありません。小生の家にはすでに十分なマスクが蓄えられているし、第一、小学校時代に給食当番が使ったような小型で厚手のマスクは時代遅れの感じ。他の閣僚があごまで隠せるような大型のマスクを使っているのに、安倍首相はこの給食当番マスクを意地を通すようにこだわって使っていますが、小生もちょっと小恥ずかしくて、使う気になれません。

 各人10万円の給付金は、申請書が先月29日に届き、記入して今月1日に投函しました。投函してどのくらいで銀行口座に振り込まれるのか、今最大の関心事です。個人の証明には運転免許証を用いました。小生ら夫婦はすでにマイナンバーカードをもらっていますが、年寄り臭いので使いませんでした。「……、今はただ、小便だけの道具かな」という川柳にあるように、運転免許証も「今はただ、証明だけのツールかな」という感じになっていますが、やはり免許証を使いたかった。でも収入証明などにはマイナンバーカードを求められることが多いので、こちらも良く使っていますが、、。

 それはともかく、日本人の人口は1億3000万人ほどいるのに、新型コロナウイルスの感染者は今日まで1万7000人余、死亡者はまだ900人台でとどまっています。欧州の先進諸国に比べても異常な少なさです。これは前のブログでも書きましたが、日本人が性善説に立った自己抑制、自粛を行った結果であり、われわれ自らが適者生存の社会ダーウィン主義を取っていないことが大きかったと思います。それから、京大IPS研究所の山中伸弥教授が指摘しているように、日本人が元来持っている清潔感、清潔へのこだわりがあると思います。

 小生、中国や香港で暮らして見て驚いたのは、海外で暮らすどの日本人も土足でお茶の間まで上がることを許している家庭がなかったことです。つまり、いかなる日本人家庭でも、玄関先で靴を脱ぎ、家庭内はスリッパなどの別の履物に履き替えるよう求められます。これって日本人独特ですかね。外国人の家を訪問すると、たいがい「そのまま、どうぞ」と言われて、下足のまま上がることが多かったのです。下足には外の、道路上のばい菌がいっぱいついているので、これを家の中に入れないという清潔効果は大きいと思います。

 それから、われわれが小さいころから、口酸っぱく言われていたのが、「外から帰ったら、即手洗い、うがいをしなさい」。習慣付けられてしまったので、これは大人になろうと、高齢者になろうと、ヨイヨイになろうと、家に戻った時のルーティーンです。小生だけでなく、100人のうち99・9人はやっている習慣では。テドロスWHO事務局長も日本人の清潔保持意識が新型コロナウイルスの拡大防止につながったと称賛していましたが、まさにその通り。この事務局長、当初から一貫して中国寄りの姿勢を示し、ちょっと不快な感じがありましたが、ときどきは的確なことを言うようです。

 志村けん岡江久美子、外交評論家の岡本行夫狂言師の善竹富太郎さんら著名な人たちの命が奪われたのは誠に残念ですが、どうにかこれまで総体で千人いかない数の犠牲者で済んだのはまずまずだったと思います。強制によらずとも、現在の少数感染者まで落とし込めたのは、まさに日本人の習慣、知恵、そしてそれをアプリオリに受け入れる力です。そういう意味で、小生は日本人に生まれて良かった、日本人であることを誇りたいとしみじみ思います。

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 上の写真は、横浜・桜木町の街角で見掛けた花。