つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

華字紙が日本人のマスク好きを分析

 春になって花粉が飛ぶ季節になり、街中はまたまたマスク着用者が増えているような感じがします。在日中国人向けのフリーペーパーを読んでいたら、面白い記事を見つけました。日本は、中国大都市のようにPM2・5に汚染されているわけでもなく空気がきれいなのに、なんでマスクをしている人が異常に多いのかとの疑問を提示。その上で日本人のマスク好きの理由を分析しています。
 小生自身はマスク着用が大嫌いで、効用よりむしろ人相を隠す怪しげな道具と認識しています。昔から白いマスクって、病院関係者か、市衛生局の感染症防止薬、農薬散布者のようなイメージがあり、抵抗がありました。でも世間では、花粉症がある春ばかりでなく、年中着用の”愛好者”が多い。冬には電車の中で7人掛けの座席のうち半数以上が着用しているなんてシーンも良く見掛けます。なんでそんなにポピュラーなのか。それほどまでにマスクって必要なものなのか。
 当該記事は日本人のマスク好きについて、7つの理由を挙げています。まず、冬にインフルエンザに罹った場合、咳をすることもあるので、他人に迷惑をかけたくないという理由。逆に、インフルエンザなどの感染症を他人から感染されたくないという予防。小林製薬の調査で、72・4%の人が「予防」のために着用していると答えているそうな。確かにうつすのも、うつされるのもいやですからね。
 3番目の理由は、杉やブタクサなどの花粉症を防ぐため。今、日本人の5人に1人は花粉症と言われているので、これも良く理解できることです。小生も内人も花粉症とは縁がありませんが、友人の中には春のシーズンになると絶えず鼻水がたれるという悲劇を繰り返している人もいます。実にお気の毒です。
 ただ、4番目以降の理由は、マスク本来の目的から外れます。若い女性が化粧をしていないので、すっぴんの顔を見られたくないという理由。冬、外は寒いので顔の寒さを防ぐため。自分には口臭があると認識し、他人に迷惑を掛けたくないという理由。スッピンや口臭避けは自意識過剰、心配のし過ぎの感もあります。
 さらに若者の中には周囲の人と話したくない、交流したくない、没交渉でいたいという意志を示すために着用する人もいるとか。つまり、マスク白地の上に×マークを書き込みたくなるような趣旨での着用です。なるほど、マスクをしている人は顔の反応が見られないので、周りも話しかけにくいですね。いずれにせよ、そんな趣旨でマスクを利用する人だとしたら、あまりにも寂しい生き方です。
 当該記事では理由に挙げていませんが、マスクはそのほか、人相を隠すという観点から有名人が御忍びで行動する場合とか、悪者が犯罪を犯す場合にも使われますね。一定の”目的”がある人には便利な道具なのでしょうが、白マスクの氾濫は世の中を殺伐とさせます。小生はやはり好きにはなれません。

 上の写真は、訪問した上海市の建設会社の社内食堂で出された料理。社長は安徽省出身で、コックも同省出身者。したがって、社内食堂で振る舞われたのも安徽省の家常菜(家庭料理)でした。