つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

世の中ゼロサム、損あれば儲かる業界もある

 世の中、すべてゼロサムの世界。だれかが損していると、その分、だれかが儲かっているという仕組みです。現在、新型コロナウイルスによって総自粛状態で、ほとんどの人は外に出ません、出たがりません。そうなると、食事も娯楽も、何もかも家の中で済まそうとしますから、勢い、食事などのデリバリーサービス、ネット通販、さらには自宅で娯楽ということでビデオ、ゲームの借り出しも多いようです。外の店には客が来ない代わりに、こうした自宅に届けるサービスは大繁盛なんですね。

 政府によるテレワークへの奨励で自宅で仕事をする人が多くなりました。問題は食事、特に昼食です。会社にいれば、息抜きついでに社員食堂や外の店に行ったり、弁当を買ってくることもできたのに、今は基本外出不可なので家から出るのは難しい。となるとフードデリバリーに頼る人が多くなりましょう。今、この種の出前業者が、従来からある蕎麦屋、すし屋、ピッツァ屋などを含めて破竹の勢いで業績を伸ばしていると伝えられています。

 一方、デリバリー業者に客を取られてはならじとばかりに、一般の店もパック入り弁当などを作り、店頭で売っています。いつもは店先に待ち客が列をなしている、小生の家近くのイタリアレストランも今、昼間スパゲッテイーやピッツァ、サラダをテークアウト向け販売しています。三密禁止で店内が駄目ならば、せめて持ち帰りで家や事務所で食べてもらいたいということなんでしょう。店を閉めていては一銭の稼ぎにもなりません。この苦しい時期の必死の営業努力に、頭が下がります。

 ”自粛時代”の楽しみはどうか。外に出ることができなければ、当然、家の中での娯楽となる。それにはインターネットが最良のツールでしょう。ネット検索で、日ごろ感じていた疑問点を調べるのも良し。独りでも友人とでも囲碁、将棋ができますし、ゲームも楽しめます。映画も無料のサイトが数多くあるほか、ペイパービューで好きなものも見ることができます。

 でも、無料映画は所詮好みを満たしていない。で、小生は近くの「TSUTAYA」に行って好きな時代劇を借りるようになりました。「ヒマつぶしは自宅のDVD劇場で」と、同じように考えている人が結構いるようで、貸しビデオ屋さんも混んでいます。店内にいる時は三密の”危険な”状態なので、最小限の時間で済ますようにしています。

 外で酒が飲めない状態が続くのは大変な苦痛です。独りで飲む酒もたまにはいいんですが、ほとんどの場合、みんなでワイワイやりながら飲みたい。でも、客観状況が許さないとなれば、どうしたらいいのか。誰が思いついたのかは知りませんが、オンライン飲み会というのがあります。つまり、LINE、スカイプ、zoomなどテレビ電話のSNSを使って、画面上で仲間の顔を見、話しながら自宅で酒を飲むというスタイルです。

 小生も先日、飲み仲間とやってみました。それなりの雰囲気は楽しめましたが、やはり、酒場で同じ酒を飲み、同じつまみを食べ、向かい合って飲む酒に比べるべくもない。傍に人がいない、人の息が感じられないのはいまいち虚しいものでした。ゴールデンウイーク明けまであと3週間近くの自粛か、コロナウイルスが恨めしい。

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 上の写真は、ブタペストのゲッレールトの丘から見たドナウ川。そばに美女がいると、風景がさらに美しくなる。