つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

社会活動なければ、ニュースもつまらない

 世の中、すべての社会活動が止まると、なんと面白くないことか、味気ないことか。味気ないなどと言うと、臭いがないのと一緒で新型コロナウイルスの感染者に間違われる恐れがありますが、それにしても味気ない。マスコミ時代の友人からメールが入って、コンビニで新聞が全然売れてないとのこと。でも、昨今、売れていないのは新聞に限らないでしょうが、それにしても、特にニュースのない新聞なんてだれも買わないものと思われます。

 小生は日本経済新聞を購読していますが、以前は毎朝見るのが待ち遠しくてしょうがなかった。けど、最近はあまり見る気もせず、朝ポストに取りに行くのも億劫です。どの面を見ても、コロナ絡みの話ばかり。社会面は、感染者が増えたとか、どこどこの町はひっそり、店の売り上げが落ちたとか、暗い話ばかり。スポーツ面などはもっと悲惨で、イベントがないから、記事の書きようがない感じです。

 イベントがない時に毎日どう紙面を作っていくのか、昔この業界にいた人間として、今は他人事だとしても気になります。今朝の日経を見ると、驚くことにスポーツ面の半分にBSテレビの番組表が移ってきて、地上波の面と隣合わせになりました。スポーツ面はこれまでインタビュー記事などでごまかしていましたが、さすがにそればかりでは読者に飽きられたのか、それとも編集者に嫌気がさしたのか、記事面を縮小したんですね。

 テレビのスポーツ番組も同様です。小生は、毎週日曜日、TBSの番組「サンデーモーニング」の張本勲さんのコーナーは楽しみにしていました。同番組のその他のところは、批判ばかりで、かっこつける左翼的なポーズの人ばかりのコメントで面白くないので、見ないようにしていますが、張本さんのコーナーだけにはチャンネルを合わせます。以前は8時35分過ぎから始まりましたが、今は9時過ぎのスタートになりました。

 でも、イベントがないので、コメントする材料がないんですね。いつもは小気味いい話し方をする張本さんも、最近は「この未曽有の事態であれば、自粛は仕方ない」というようなコメントばかり。司会者の関口宏との掛け合いもなく、正直つまらないことこの上なし。でも、確かに国難と認識すれば、3000本安打の強者も「仕方ない」としか言いようがないのかも知れません。

 新聞、テレビが面白くないので、ネットの番組を見るようになりました。虎ノ門ニュースというネット番組がありますが、そこで百田尚樹さんが「感染者の数の国別比較は意味がない。それより重要なのは死亡者の数だ」と言っていました。確かに、その通りですね。日本は比較的PCR検査が行き届かないので、潜在的な感染者はそれなりにいると思います。ですが、肝心なのは感染死亡者の数。欧米各国に比べて死亡者数は、日本が圧倒的に少ない。と見ると、日本は案外衛生的で、安全な国なのかも知れません。

 われわれの世代で言えば、子供のころからの手洗い、うがいの励行はもとより、皆BCG注射をしています。コロナウイルスにはBCGが有効なる説が出たので、小生は勇気百倍です。たとえかかっても死に至るような事態にはならないと確信するようになりました。注射跡がじゅくじゅく膿を溜めるような感じになり、昔は「なぜこんな注射を」と思ったけど、今良い結果が出ているとなれば、やってて良かったとしみじみ思います。人間万事塞翁が馬、禍福はあざなえる縄の如しなんですね。コロナウイルスの惨禍も将来、福に転じるといいのですが、、。

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 上の写真は、2つともブタペスト市内で見たモニュメント。