つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

今こそ、スモール政府、安保強硬な自民党に

 体たらくな民主党の鳩山政権はもうどうでもいいのです。むしろ自民党の機関紙に定期的に論評を書いていた者からすると、今の自民党の方がよほど心配でなりません。正直、いったいどうなっちゃうのだろうか、と案じています。民主党の人気が落ちているのに、その対抗勢力となるべき自民党の人気が一向に回復しない。この原因ってなんなのでしょうか。
 別に谷垣総裁のリーダーシップに大きな責任があるわけではないでしょう。いかにも、育ちがよく、万人に好かれ、しかも頭もいいと思われる谷垣さん個人の資質に、本来大衆は疑問を感じるわけはないのです。少なくとも鳩山さんよりはよっぽどいいタマでしょう。それでも、人気が出ないのは、谷垣さん以外に問題があるからだと思います。
 小生の拙い分析では、今の自民党は、昨年夏の総選挙に負けたショックが冷めやらず、いまだに民主党に対抗する明確な政策が打ち出せないからだと思うのです。小泉政権では郵政民営化推進を叫び、スモールガバメントを言って大勝したのに、小泉後の政権では、景気低迷を背景に次第にビッグガバメント志向を強め、民主党と変わらなくなってしまいました。あくまでスモールガバメントで突っ走ればよかったのですが、党内の守旧派がそれを押しとどめたようです。
 結局、スモールガバメント志向の人は、自民党を離れ、「みんなの党」に行ってしまいました。今、民主党との政策の違いを鮮明にするなら、スモールガバメントであり、外交、防衛的には強硬な姿勢です。自民党はその対立軸を明確に打ち出して本来の姿を取り戻してほしいのです。民主党の二番煎じはもうたくさん。つまり、経済政策的には小泉時代、外交、防衛、教育では安倍時代がいちばん魅力的だったと思います。
 そういう意味では、谷垣さんからはスモールガバメント志向、外交・安保で強硬政策を打ち出そうとする強さが感じられない。だから、党首としても人気が出ないのかも知れません。彼がそいういう「強い人」になれないのでしたら、だれとは言いませんが、スモールガバメント、外交・安保の強硬政策をしゃにむに貫徹しようとする別の人が出てくることを期待するしかありません。
 下の写真は、上海の”浅草”と言われるヨ園の中。五一労働節の休日で園内は賑わっていました。