つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

自民党は連立を考える必要ない

 民主、自民両党の党首選挙が行われ、野田首相の再選、安倍元首相の返り咲きなどが話題になると、両党の支持率は盛り返しました。2人のトップが首相、首相経験者という”古手”であるにもかかわらず、一往それぞれの党に新しい体制ができると、国民の期待感は高まるようです。その分、これまで期待されてきたみんなの党日本維新の会は人気下降気味です。
 ただ、民主党は、外交、経済政策、原子力政策どれをとっても党内にまとまりがなく、内閣も行き当たりばったりで、全然ダメ。代表選に出た野田首相と赤松元農相の政見を比べると、とても同じ政党の人とは思えないほどです。まあ、民主党はもともと常時政権党の自民党のアンチテーゼとして出てきた政党であり、要は自民党的体質を持っていながら同党から立候補できないという理由で集まった議員から、憲法9条を金科玉条のごとく信奉する旧社会党系議員まで幅広く”人材”がいるので、致し方ないのかも知れません。こういう信念も方向性もない烏合政党は早く瓦解した方がいいでしょう。
 次の衆院選で比較第一党になるのは間違いなく自民党でしょう。自民党が政権復帰することは間違いありません。それで本来の日本になるわけで、やっと落ち着いた政治に戻ると思います。ただ、問題は自民党がどれだけの議員を当選させえるのかという点です。もし過半数の240議席(ゼロ増5減案が通れば変わるけど)以下であれば、当然連立になりますが、その連立政党は公明だけで十分でしょうか。小沢の党は激減し、代わりに維新の会が第三党になれば、自民党はこの政党も連立パートナーとして視野に入れるかも。
 ただ、当の維新の会が内閣に人を出すほどの完全連立にまで踏み切れるかどうか。もし、完全連立となれば、彼らが主張する維新八策は妥協を迫られ、政策のどれかは取り下げざるをえなくなります。そうなれば既存政党と同じと見られ、一気に人気が落ちてしまうかも知れません。まあ、当選者数にもよりますが、選挙後の彼らの立ち位置は難しいですね。
 次の選挙でもう一つの焦点は、みんなの党の去就です。スモールガバメントへという主張は完全に維新の会の専売特許として取られた感じなので、みんなの党は新鮮味ある政策が打ち出せないでしょう。では維新の会と合体すればいいのですが、維新より先にできた政党の矜持として橋下氏の下座に着くことはできない。事実、維新の会はみんなの党との合体を拒否しました。やはり、みんなの党も議員増は難しそうです。
 衆院選の選挙区300議席はしょせん最多票数を取る人だけが勝つ選挙なので、今の情勢から言えば、圧倒的に自民党が有理。自民党単独過半数確保は非常に現実的であり、今から連立など考える必要はないのかも知れません。
 下の写真は、福島県裏磐梯五色沼の風景。瑠璃色の湖が磐梯山の絶壁とマッチしてすばらしい風景でした。