つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

自公政権支持、安倍嫌いなら、比例は維新へ

 NHKの最新7月世論調査によると、安倍内閣を支持する人は36%で、不支持は45%とのこと。安倍嫌いの朝日新聞の調査では、5月以降安倍内閣の不支持率はとうに5割を超えているとなっています。やはり、安倍さんは新型コロナウイルスによって”得意の”外交が封じられた上、コロナ問題では国民をうならせるような画期的な策が打ち出せなかったことで支持率低下を招いているようです。まあそれ以上に、背景として考えられるのは、憲政史上最長の8年余もトップの地位にいて、いささか飽きられていることがあるのかも知れません。

 通常国会が終了してだいぶ経ち、国会議員は今、地元に帰って、三密禁止の中でも”田の草取り”、つまり支持者のつなぎ止めに励んでいることと思われます。で、気になるのは次の総選挙ですが、現衆院議員の任期は来年の10月。残り1年2カ月ほどしかありません。歴史上、任期満了時の総選挙は1回だけだそうですから、あと1年2カ月の間のいつ解散するかが焦点になります。小生が政治家の秘書や政治記者ら多方面に取材する限り、今年中はなさそうとのことです。

 政府・自民党幹部の中で、早期総選挙を望んでいるのは、安倍総裁4選に前向きな麻生副総理兼財政相だけで、他のほとんどは、現時点で選挙しても自民党は勝てそうにない、すなわち現有勢力を減らしてしまうことなると踏んでいるようです。確かに選挙になれば、党総裁である安倍首相が自民党の”顔”になるわけですから、不支持率5割前後の安倍氏じゃ議員さんも迷惑でしょう。やるとなれば、やはり新しい顔を立ててやりたいというのが議員さんたちの本音ではないでしょうか。

 ただ、NHK世論調査を見ると、政党支持率自民党が32・2%と断トツ、これに連立与党の公明2・8%が組めば、立憲民主の4・9%、国民民主の0・7%、共産の2・2%がたとえ共闘しても小選挙区で負ける感じはしません。今の野党は、対案を出すでもなく、ただ吠えているだけだから、国民もやはり自民党中心の政権を支持するのでしょう。そこで、問題にになるのは、有権者が「政権は自公でいいが、首相は安倍ではイヤ」という意思を示したい場合、どういう投票行動を取ったらいいかという点。

 これは結構、難しい問題です。小生のささやかなサジェスチョンを言えば、小選挙区で自公に入れるのは仕方ないけど、比例代表では他政党に入れるというのが一つの方法です。でも、立憲、国民、ましてや共産、れいわ新選組などには金輪際入れたくないというのであれば、維新の会への投票が考えられます。NHK政党支持率調査で、維新の会の支持率は3・0%と公明2・8%、共産2・2%、国民民主0・7%などより高い数字を示しています。改憲という流れを押しとどめないためにも維新を盛り立てることが必要でしょう。

 吉村洋文大阪府知事はコロナ対策でしばしばテレビに登場し、政策、人柄から人気を高めています。で、毎日新聞が6月に行った世論調査で、次期首相候補として吉村氏は、石破(15%)、安倍続投(10%)に次いで、河野太郎防衛相とともに3位にランクされました。これまで上位にいた小泉進次郎を上回っているのです。吉村知事は維新の会副代表で、彼のパフォーマンスが維新という政党自体の価値を高めています。維新は今、大阪で都構想にまい進しており、独自政策を持っています。批判だけの野党が”野合”した議員より、維新が国会で勢力を広げるのは結構な傾向だと思います。

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 上の写真は、カーテン締めのうさぎちゃん。