つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

中国が駄目ならタイがあるさ

 小生が代表理事となっている一般社団法人の顧客である美容品・健康食品会社社長のお供で10月5日から9日までタイのバンコクに行っていました。実は、この会社は海藻のもずくを原料とする美容石鹸を作っており、小生の法人がこの石鹸の海外進出のお手伝いをすることになったのです。小生は当初、中国に進出、金持ち層に売ろうと考えましたが、最近の日中関係はご覧の通り冷え込むばかりで、お先真っ暗です。
 当の社長も「中国は当分駄目だろう」と言うし、小生も「ネットで日貨排斥などと騒いでいる以上、無理ではないか」と思い至り、中国進出は見限りました。そこで販売プロモーションターゲットを東南アジアに変えたのです。そして、東南アジアでも日本企業が一番進出しているのがタイですから、まずバンコクを視察しようということになったのです。中国が駄目なら東南アジアがあるさ、タイがあるさという感じです。
 タイはこれまで4、5回訪れています。最初に訪問したのは1971年で学生時代。東南アジアをぶらぶら、目的のない旅をしているときについでにバンコクパタヤなどに行きました。そのときに感じたタイの印象は非常に貧しいという印象でした。その後、数回バンコクに行きましたが、南の方の海岸のリゾート地に行くために立ち寄ったという程度でしっかり見てなかったのです。今回、行ってみてびっくり、少なくともバンコク市内はすごく発展しているなと感じました。
 メーンストリート、ラチャダムリ通りの伊勢丹デパートには日本のチェーン店が入った食堂街のフロアがあり、土曜日でも昼食時はいっぱいでした。日本食品は安くはないので、ここを満員にできるのは経済発展の証でしょう。また、いろいろな人に聞いてみると、女性が美容に金をかけるようになったとのこと。健康、美容に関心を向けるようになれば、これも中進国になった証拠と言えるでしょう。たとえば、石鹸で美白効果が期待できるのであれば、一般のOLでも100−200バーツ程度(日本円で250−450円くらい)の石鹸を購入するだろうと指摘する人もいました。まあ、中国ほどの購買力はないにしても、可能性は大いにあります。
 そんなわけで、当分は中国への展開をあきらめ、タイへシフトすることにしました。タイでは当面インターネット販売を考えています。タイでもネット、テレビショッピングは盛んだとのこと。幸い今回、タイでネット系の物品販売をしている日本人ビジネスマンにもコネクションができましたので、この方にお願いしようと思っています。タイで売れれば、いずれ周辺国のマレーシアやベトナム、さらにはインドネシアへも波及していくことでしょう。
 下の写真は、バンコクの日本人街と言われるタニヤ通りの看板群。これを見ていると、なんだか日本の歓楽街を歩いているようです。