つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

木嶋佳苗のような女がもてる理由

 女性を含めてアトランダムに小生の周囲の人に対し、埼玉県で複数の男性と交際し、そして殺したとされる木嶋佳苗被告について聞いてみると、殺人の有無罪のことに言及するより、まず「あんな女がどうしてもてるんだ」「男たちも、なんであんなデブでブスな女と結婚したがるんだ」という反応がすぐに返ってきます。それだけ、彼女が複数の男を手玉に取ったことが信じられないと言った感想なのでしょう。
 「あんな女と…」などという言われ方をされれば、彼女に殺された男性たちは浮かばれません。少なくても、お金を彼女に贈るということは、将来結婚してもいい、いや結婚したいからこそ金銭的提供は当然だと考えたのだと思います。純粋だったのです。彼らにしてみれば、木嶋がブスであるがゆえに、むしろ彼女の言葉に真実味を感じ、結婚を強く意識したのでしょう。相手が美人だったら、たぶん、男は「こんないい女が俺と結婚しようと思うはずがない。何か裏がある」と逆に不審がるはずです。
 要は、木嶋は安心感を与える女だったのです。その裏を読んで、女体を武器に男に接近した木嶋はかなりの詐欺師ということでしょう。ただ一般に、詐欺師は詐欺が被害者側に発覚する寸前に現場を離れるというのが常道。口封じのための殺人は詐欺師にとって禁じ手であり、裁判員の認定通りこの禁じ手を使ってしまったとしたら、彼女は本当の詐欺師ではないのでしょう。
 殺人の手段に練炭を使ったのは、なかなかよく考えたものです。練炭は、集団自殺するケースによく使われますが、彼女が言うように料理にも使えるものですから、買って保持していることに特段異常性もなく、トリカブトヒ素などと違って比較的足がつきにくい道具立てです。ですから、練炭を使ったという点だけで見れば、彼女は超一流の詐欺師ではないですが、超一流の殺人者と言っていいのかも知れません。
 それにしても、状況証拠だけで、裁判員はよく有罪にしました。状況は真っ黒であるので、小生も有罪は当然であり、かような人間をのさばらしてはならないと思っていましたが、実際、罪の有無を決める裁判員になったら、相当悩むことかと思います。今回の裁判員は男性がほとんどと言いますから、何か殺された男性の無念さが乗り移ったというか、背負った判断だったということかも知れません。
 下の写真は、上海市郊外奉賢区の日中合弁企業発会式のあと、董事全員で夜総会(ナイトクラブ)に繰り出した時の一枚。いなかにもそれなりの夜総会がありました。