つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

毒婦と警察の戦いに興味津々

 世の中、悪人、悪い組織、悪い国家というのはどこにでもありますが、今回は特に悪人を取り上げたいと思います。京都府向日市の筧千佐子なる67歳のおばさんです。状況証拠は真っ黒黒ですが、本人は自供していません。それは当たり前で、6人を殺したことを白状してしまえば、自分もあの世に行くことが確定してしまうからです。それは、99%の証拠があっても「白」と言い張るでしょう。
 最初の夫は長く生活しているし、死因も病死となっているので、これはそのまま病死と考えていいのかも知れません。でも2番目に結婚した夫は不審死で、しかも1億円以上の遺産を手に入れています。さらに、その後、結婚相談所などで知り合った男性4人はいずれも不審死で、多くは青酸カリによる中毒死という死因が分かっています。青酸カリで使われ自殺でなければ、明らかに犯罪です。
 想像するに、最初の夫が負債を残したので、それを埋め合わせるために2番目には資産家の夫を狙った。その夫から早く資産をせしめるために、何らかの殺人手段を使ったのでしょう。さらに、その後の4人は恐らく同じ青酸カリという決定的な毒物を使ったと見られます。2番目の夫の遺産で味をしめて、3番目以降は専ら資産狙いで老人を標的にしたのだと思います。結婚相談所にも、財産があって、身寄りのない、病弱な老人を条件に相手を求めていたというのですから、意図は明明白白です。
 それにしても、3番目以降に夫、あるには内縁関係になった人は、どういう気持ちでこの女性と付き合ったのでしょう。筧千佐子が以前に関係していた男性が不審死していたことを知らなかったのでしょうか。彼女がもしうその履歴書を結婚相談所に提出していたとしたら、それは相談所にも多分の責任がありますね。もちろん、付き合ううちに、女の素性を見抜けなかった男性にも大いに問題がありますが、、。
 しかし、67歳の女性で見た目は普通のおばさんでもあるこうした女性がよくも多数の男性を手玉に取れるものです。これまで、多数の男性と親しくなり、資産を盗るため殺人を犯した女性の多くが、こう言ってはなんですが、でぶか醜女というパターンが多いようです。恐らく、ごく普通の男性、特に老人はこうした女性に安心感を持つのかも知れません。
 筧千佐子が「白」を強く言い張っているのは、恐らく死因となった青酸カリの入手先が分からないだろうと高を括っているからです。警察は彼女を有罪にするためには最低限、自宅に青酸カリの痕跡があったという状況証拠でなく、彼女がそれをどこから入手したかという点を捜査調書に書く必要があります。そうでない限り、検察も公判の維持が難しいと思います。
 それとも、彼女を逮捕したからには、警察はすでに入手先を割り出しているのでしょうか。犯行否認を続ける容疑者(被告)に対し、警察側は決定的証拠を当初メディアに発表せず、裁判になって明らかにするという方法がよく見られます。それは裁判前に被告側に対し抗弁の論理立て時間を与えないためです。強気の毒婦と、証拠の徹底を図る警察の第2ラウンドの対決に、小生も興味津々です。

 上の写真は、東京スカイツリーとその下にある「そらまち」ショッピングセンター。大学の帰りに押上駅で京成線から半蔵門線に乗り換えるとき、土産を買おうとそらまちに寄りました。