つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

WCサッカー、期待感と現実のギャップ

 ワールドカップサッカーは、ドイツの優勝で幕を閉じました。日本は予選リーグで一勝もできないまま終わってしまったので、決勝トーナメントは、日本での盛り上がりはいまいちでしたが、それでもやはり4年に一度の大会。小生の周辺でも結構話題になっていました。皆が異口同音に言うのは、やはり上位に来るチームはやはり素晴らしい技術とチームワークを持っており、日本とは大きな開きがあるねということでした。
 予選リーグで日本最初の相手コートジボアール戦を見て、小生がまずがっかりしたことは、ボールの支配率が圧倒的に違うという点。6割いや7割くらい相手チームにボールを持たれていました。これでは、先取点は無理だろうと思っていましたが、前半に本田が強烈なシュートを放ち、ああ、日本も結構やるものだとちょっぴり安心しました。ですが、その後に立て続けに得点され、やはりボールの支配率がそのまま点差になったなという感じでした。
 コートジボアールに勝てないようでは、あとの対戦相手から見て予選を抜けるのは難しいだろうと思っていましたが、案の定でした。特に、ギリシャ戦では相手が反則して10人と減ったのにもかかわらず、得点できず、まったくの期待外れ。コロンビア戦などは論評する価値がないほどの差を感じました。相手はすでに予選突破を決めているので、トップクラスの選手を休ませる余裕を見せているのに、それでもリードすることができないというのは、やはり日本チームの非力さなのでしょう。
 本田や香川両選手などは大会前に、「予選突破は当然のこと、うまくいけば優勝」などという言葉を口にしていました。当事者がそう思って気持ちを奮い立たせることは重要ですが、彼らのように普段欧州で戦っている選手であるなら彼我の力の差を感じているはずです。それなのに、そんな強がりを言うので、日本人の多くは信用してしまったのです。期待感と現実とのかなりの乖離を見せられ、予選リーグが終わって何やらしらけてしまいました。
 サッカーは他の球技と同じようにフィジカル面が大きく左右する競技ですが、ドイツなどのゲームを見ていると、そればかりでなくかなりのトリックプレー、頭脳プレーもあったように思います。この欧州の頭脳プレーが中南米の個人技に勝ったということなのかもしれません。いずれも持たない日本チームはどうすればいいのか。外国人の監督を呼んだら、その監督の国と同等に強くなると信じる嫌いがありますが、そう簡単ではないように思います。

 上の写真は、秋田県旅行の際、男鹿半島の道路沿いの休憩所で見かけた「なまはげ」の巨大モニュメント。