つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

WBCガラガラは福岡開催のせい

 野球のWBC第一次リーグは、日本とキューバが勝ち進み、2次リーグ入りを決めました。まずはおめでたいことですが、それにしても、もともと野球などと縁がなかったブラジルと中国に、日本が苦戦した感じがあったことは否めません。野球のグローバル化、世界平準化が一段と進み、良かったと見るべき意見もありますが、長い野球の歴史を持つ日本が圧倒的に強かったという印象がなかったのはちょっとさみしい限りです。
 比べて、キューバは前評判通りやはり強く、中国を12対ゼロのコールドで圧倒しました。ニュースで見る限り、一人一人がパワフルで、空恐ろしい印象です。今まで、日本は誰一人ホームランを打っていませんが、キューバにはもう数本出ています。昨年、日本代表が練習試合をしたときのキューバとはかなり違う感じがします。あす対戦したら、ちょっとかなわないのではないか。まあ、実際やってみないと分かりませんが、、。
 ところで、ヤフーのニュースを見ていたら、日本対中国戦が行われた3日のヤフードームには、観客がわずかに1万3898人だとのこと。スタジアム内で一生懸命プレーする選手も、あまりのガラガラ状態に半ばしらけたり、あきれていたというのです。でも、テレビの視聴率を見る限り、ブラジル戦よりは低いものの、中国戦でも23、4%と結構高視聴率でした。全国的に関心がなかったわけではないのです。小生も、日本が勝つと分かってはいましたが、ナショナルフラッグを背負って戦う国際競技なので、一応愛国者の端くれとして全部見ました。
 なぜヤフードームで観客が少なかったのか。今回の代表チームは、メジャーリーグ組が参加しないため、ちょっと力量不足の感がありますし、イチローダルビッシュのような華ある選手がいないのももの足りません。直前の練習試合で広島や阪神の1軍半チームにも負けてしまうほどですから、何かいまいちプロ野球ファンに訴えるものがなかったせいかもしれません。そう解説したスポーツ紙もありました。
 でも、小生は別の見解を持っています。かつてこのブログでも大相撲のケースで触れたことがありますが、福岡という都市の規模に問題があるのです。福岡のような中規模の都市では、ビッグイベントと言えども、それが複数回になる場合、絶えず会場を満員にするだけの動員力はないと思うのです。札幌、仙台辺りの都市でも同様のことが言えるでしょう。
 プロ野球ソフトバンクや、サッカーのアビスパ福岡のように地元密着のチームが出れば、熱狂的なファンが何度も会場に押しかけるでしょう。が、そういう熱狂性がないのであれば、いかにビッグイベントでも毎回の大動員は無理です。大相撲にしても、魁皇なきあと、福岡出身が琴奨菊一人だけでは盛り上がりません。ですから、大相撲九州場所はいつもガラガラです。やはり、観客動員で考えるならば、東京か大阪開催がいいに決まっています。今回、興業面で考えるならば、なぜ福岡になったのかよく分かりません。