つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

たかがインフル、なぜ必要以上に恐れるのか

 間もなく3月、プロ野球、サッカーJリーグが開幕し、大相撲も3月大阪本場所が開かれ、スポーツの”春”を迎えようとしているこの時に、政府は新型コロナウイルスの流行を恐れて、大いに水を差してくれました。不要不急の外出を止めるようにとか、大勢が集まるイベントの中止を促す対策を打ち出したことです。でもつらつら考えるに、そこまで求める必要があるのか。せっかく心が浮き立つこの季節に、意気消沈させるような措置は、却って人間の意識、社会全体にマイナスになるように思えてなりません。

 プロ野球のオープン戦では、巨人が無観客試合の実施を宣言しました。まあ、これまでもサッカーなどで無観客試合がなかったわけではないが、声援のないゲームなんて実につまらないものです。観客が大勢集まるからといって、ツラとツラを向き合わせるわけでない。心配な人はマスクをし、入場口にアルコール消毒液を置いて徹底させれば、大きな障害は起きないのではないか。無観客を早々に決めた巨人の経営陣はおかしい。何をそんなに恐れるのか、政府にゴマすりつもりか。

 大相撲は、3月8日から始まる春場所の開催について、これから判断するということですが、ぜひ中止などしないと毅然と開催してほしい。これも野球などと同じようにマスクやアルコール消毒で足りるのではないか。野球などと違って屋内での競技だからと過剰に心配するなら、入場口で体温検診もしたらいい。相撲の観客は、数万人入るプロ野球、Jリーグと違ってせいぜい5000-6000人でしょう。このくらいの数なら入り口チェックは徹底できるはずです。

 7月に実施するオリンピックの開催まで控えてはどうかとの話もあるそうな。飛んでもない話です。これを目標に研鑽を積んできた選手の気持ちをどう考えるのか、準備を進めてきた裏方の人たちの苦労を思いやれないのか。夏のオリンピックはどんなことがあっても開催すべきです。ウイルスは寒さと乾燥ではやるもの、梅雨を過ぎて暑くなる7月にはすべて死滅してしまうはずです。ですから、7月初めには「そういえば、今年2月ごろにそんなウイルスがはやっていましてね」という思い出話になるでしょう。

 確かに、ウイルスは目に見えないだけに恐ろしい感じがします。でも、毎冬流行し、結構死亡者も出ているインフルエンザに対し、われわれはそんなに注意してきたか。新型ウイルスに感染した人間がすべて発症するわけでなく、発症したからと言ってすべて死ぬわけでなし。普通のインフルエンザと思えばいい。栄養ある食事と十分な睡眠を取って、体力、免疫力を維持していれば、ウイルスなど吹き飛ばせるはずです。

 ウイルスごときをいちいち恐れていたら、ススキの揺れでも何でもお化けに見え、却って、気が滅入ってしまうのではないか。というわけで、小生は大勢が集まるところに行くのを恐れません。先ほど取材で大阪、和歌山に行ってきましたし、昨日と一昨日は、小中学校の友人たちと神奈川県・新松田の河津桜を見、そのあと箱根強羅近くの温泉を楽しんできました。天候が良かったせいか、それなりに人は来ていました。もちろん、多くの人はマスクをしていました。備えあれば憂いなし、それで良いのではないですか。

 来週は中部ヨーロッパを旅行するつもりです。今、欧州人はアジアからの観光客に対し、「ウイルス野郎、来るな」などと罵声を浴びせるケースもあるそうですが、それはそれで甘んじて受けるしかないでしょう。でも、かくいうヨーロッパですら、イタリアなどでは多数の新型ウイルス患者を出しています。今や世界中の流行なんですね。市中感染のリスクはどこにでもあるのです。ですから、旅程に差し障りないように、小生もマスクとアルコール消毒は徹底するつもりですが、過度の心配はしていません。

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 上の写真は、新松田の河津桜園で見た桜と菜の花のコントラスト、富士山の遠望。実は小生の友人が撮ったものです。構図がいい(富士山の上がちょっと空きすぎですが、トリミングすれば良い)、色彩も綺麗な写真なのでお借りしました。