つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

邪道ですが、野球はドーム球場がいい

 待ちに待ったプロ野球が始まりました。無観客なのは誠に残念ですが、取りあえずこれでライブのスポーツイベントが見られて嬉しかったです。ここ3か月ほど、スポーツニュースを見ると、かつてのゲームの再放送だったり、選手へのインタビューだったりと、がっかりする内容ばかりでしたが、これでやっと世の中が動いてきたなという実感が持てました。7月初旬にはサッカーも、その他のスポーツも相次いでリスタートするようですが、早く観客を入れ、熱狂ぶりも見せてほしいと思います。

 先週金曜日19日のプロ野球開幕日。前日までは晴天だったのに、当日は朝から雨になってしまいました。門出に水を差すようで、誠に残念。まあ、梅雨のシーズンだから仕方ないのですが、それにしても3カ月も待ちに待った開幕日に激しい雨を降らせなくてもいいんじゃないと、神を恨みました。小生はセの横浜、パの楽天が贔屓なのですが、楽天の放送がなかったので、この日、主に横浜-広島戦を中心に見ていました。でも、地上波、BSでセ、パ両リーグの4試合やっていたので、時にはチャンネルを切り替えて他球場の観戦も。

 横浜-広島戦のゲームは横浜スタジアムでした。どしゃぶりの雨で画面が良く見えないし、ずぶ濡れの選手も可哀そうでとても見ていられない。それでも、横浜がリードしていたので我慢して見続けましたが、終盤逆転されてがっかりです。で、時たまヤクルト―中日戦を見ると、こちらも神宮球場なので、やはりどしゃぶり。一方、東京ドームの巨人―阪神戦やヤフードームのソフトバンク-ロッテ戦は雨とは関係なく、粛々とゲームが進んでいたので、露天とドームの差に改めて驚かされました。

 野球というのですから、このスポーツは本来は野っぱらでやるのが筋なんでしょう。われわれが草野球を楽しんだ時のように、球がイレギュラーバウンドするとか、外野を抜けたら、野手はどこまでも追いかけなくてはならないとか、太陽がまぶしく落球するとか、雨で滑るとか。露天であるからこその楽しさがあります。ですから、小生も当初、野球にドームは邪道という思いがありました。人工芝も含めてあまりにも整然とし過ぎていますから。でも、その後ちょっと考えを変えました。

 野球のゲームをビジネスにする関係者は確実に開催されることを望むでしょう。球場内の売店、アルバイト、さらにはそれに仕出しする弁当屋、ビール屋さんなどは、ドームであれば予定が立ちます。それに対し、露天であった以前は、天候次第で昼ごろまで中止、開催が判断できないような状態があり、関係者は困りました。特に、弁当屋さん。かつての後楽園球場には4-5万人の観客が入りましたから、何千個も準備しなくてはなりません。準備して急きょ中止などとされれば、食べ物は捨てなくてはなりませんから大損害です。ですから、ビジネス関係者にはドーム球場がありがたい。

 観客も雨の中の観戦は辛いです。小生も横浜スタジアムで何度か降雨に遭いましたが、雨に濡れるのが大嫌いなので、その時はだいたい席を離れ、球場内のテレビで観戦していました。選手も恐らく雨では集中できないし、実力が発揮できないと思います。「天候も含めて野球のだいご味。露天こそ野球」と言われれば返す言葉はありませんが、今の時代、やはり降雨なし、できれば冷暖房という快適な環境で野球を見たいという人が多いのではないでしょうか。老化した小生もそのような安易な観戦の方がいいと思うようになりました。

 雪が多く、寒さが厳しい札幌を日ハムが本拠地にできたのはドーム球場のお陰です。ドーム抜きにはありえない。本来、オープン戦ごろの3月や晩秋11月には降雪もあり、北海道同様に寒い東北仙台楽天のスタジアムも本来、ドーム球場であって然るべきです。親会社の楽天は儲かっているし、三木谷オーナーは金持ちなんですから、東北人のためにぜひドームを造ってあげてください。

 小生が良く行く横浜スタジアムもドームになればいいのにといつも思っています。いや、以前みなとみらい(MM)地区にその計画があったと聞いてましたが、今はなくなったようです。冷静に考えれば、横浜MM地区のドームであれば、他スポーツ、コンサートなどさまざまなイベントにも使えそうで、十分投資に見合うと思います。どなたかがもう一度計画してもらえないでしょうか。

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 上の写真は、小生の自宅近く野毛山公園に咲く、大好きな花の一つ紫陽花。この花は青、青むらさきのカラーが一番いい。雨に映えるから。