つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

吉本興業社長の目に真実味は感じられない

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 目は口ほどにものを言うと言いますが、昨日、記者会見に現れた吉本興業、岡本昭彦社長の目ほど真実味が感じられない目はなかった。最初の話の途中、しばらく間をおいて、涙を流している様子を見せ、いかにも感無量の感じを表していたけど、基本的にこれらはすべて演技、つまりウソ泣き。小生にも分かるぐらいですから、ほとんどの視聴者はそう理解したと思います。ネットサイトによれば、ある評論家は「日大フットボール監督の会見に匹敵するほどのお粗末さ」と表現していました。

 この社長、もともと頭の巡りが悪く、論理性に欠け、きちんと話ができない人なのか、それとも賢さゆえにすべてを理解した上で、自分自身の不利、会社の不利益にならないよう、のらりくらりと弁を弄していたのか。それは分かりませんが、いずれにしても話は分かりづらかった。少なくとも、真意を理解してほしい、実情はこうだったんだという気概はみじんも感じられませんでした。

 先に会見した宮迫博之田村亮ご両人が明かしたように、芸人の会見にもQアンドAを押し付けるくらいなんですから、社長自らも事前に十分に記者のクエスチョンを想定し、アンサーを用意しておけば良かったのです。答えを聞いている限りそんな準備の様子は感じられなかった。記者の質問がそれほど厳しいとか、意表を突いたとも思えなかったのですが、要は準備しても覚えられなかったのか。

 「お前ら録音テープは持っていないだろうな」とか「お前ら全員クビだ。俺にはその力がある」などという権力主義的な発言があったかなかったという点についても、明確に答えていない。岡本氏は「言ったとしても、(同じ会社の)ファミリーだから冗談として」などと言い訳していたけど、嘘くさい。第一、相手側にマジに取られる冗談などが冗談とはとても言えない。

  本来、大阪芸人であれば、だれかの冗談を聞いたら、ボケで言葉を返さないといけない。「あ、いかん、テープ忘れてしもた」とか「録音どころか、外のビルから録画もしてるで」くらいのことは言ってもいいはず。それができないようでは、吉本芸人とは言えません。ですが、岡本社長との会見の席で、社長の録音テープ発言にボケで言葉を返した芸人がいなかったでしょう。芸人たちは、置かれている状況、シチュエーションからして、少なくとも冗談が言える場とは思っていなかったからです。

 パワハラ発言については、どう見ても宮迫博之田村亮ご両人の発言の方が正しそう。ですが、岡本氏がこの点をストレートに認めてしまえば、パワハラ問題で責任を取って社長を辞めざるを得なくなります。彼はめめしくも社長居残りを決めた以上、”否定”すべき最後の一線だったのです。それにしても、今回の騒動の責任に関して、報酬1年間半分なんて言っていたけど、これって何の意味もない。その分、あとでボーナスを増やせばいいだけの話ですから。彼だったら、そのくらいの”芸当”はしかねません。

 宮迫、田村両氏の会見後、多くの仲間の芸人がSNSで同情と支持の意思を示し、半面、会社の体質に批判的なコメントをしていました。つまり、今問われているのは会社の体質そのものではないか。ずっとくすぶっていた問題、そのやけぼっくいが今回のいわゆる闇営業問題で一気に発火してしまったのです。多くの芸人はプロダクションに搾取され、闇営業でもしないと食えないとの不満があるのでしょう。岡本氏が「芸人ファースト」と言うなら、真っ先に辞任して社の体質を変えることに協力してはいかがかと思いますが、、。

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 上の写真は、小生が通う横浜みなとみらい地区の病院の1階ホールの風景。昼休みに女性歌手がバンドをバックに歌っていたのですが、ある中年女性が「うるさい。ボリューム下げろ。病院に歌は要らない」と叫び、妨害しようとしたのです。それを職員が取り囲んで制止していました。