つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

時代小説処女作「板谷峠の死闘」は本日発売

 自己宣伝になりますが、小生が執筆した時代小説の文庫本が本日10日、全国の書店で一斉に発売されます。もちろん、アマゾン、楽天市場等の通販でも取り扱っています。書名は「板谷峠の死闘-赤穂浪士異聞」、出版元はコスミック出版というところです。小生、これまで社会、国際政治、特に中国関係のノンフィクション本は数多く上梓してきましたが、小説を出すのは初めて。70歳を過ぎたこの歳になって、小説の処女作を世に出せることに感動し、嬉しさをかみしめています。

 小生、もともと歴史小説が好きでした。でも、時代小説はそれほど触れていなかったのですが、あるきっかけで藤沢周平の本を読みだし、その構成の面白さと情の機微に感動し、とうという気付いたときは、彼の全作品を読了。さらに彼のエッセイや彼の作品に関する本まで渉猟し、すべて読み尽くしました。その後、池波正太郎山本周五郎佐伯泰英峰隆一郎津本陽小松重男浅田次郎葉室麟加藤廣などの小説を次々に読んでいきました。どれも、武士ものも町人ものも素晴らしい。

 「信長の棺」「秀吉の枷」「謎手本忠臣蔵」などの作品で有名な時代小説作家、加藤廣さんは、実は小生も幹事の一人だった多業種交流の勉強会の会長をされていた方でした。その関係で何度もお会いする機会があり、一緒にカラオケなども楽しみました。その彼に「僕も時代小説を書いています」と告げたところ、「じゃ、私の後継を頼むよ」などと言われたのです。向こうは冗談半分だと思いますが、小生にはすごい励ましになりました。彼は2018年にお亡くなりになっています。

 加藤廣さんに対抗し赤穂浪士について書くのははなはだ僭越ながら、小生が1970年代、山形支局の記者時代から温めていたストーリーがあったので、処女作はそれでいこうと決めていました。それが今回出版した作品です。赤穂藩大石内蔵助と対抗し、映画などでは「逐電した家老」「悪の家臣」などの描き方をされている大野九郎兵衛という人物を主人公にし、彼の生き様を書きました。話の中身に触れるのは興ざめなので止めます。ブログの読者にはぜひご一読願いたいと思っております。

 忠臣蔵赤穂浪士と聞くと、「ははーん、例のストーリーね」と感じる人がほとんどだと思いますが、今回上梓した本は、そうした先入観を覆すもの。自分で言うのも何ですが、ストーリーが新鮮で、十分楽しめると思います。実は、この小説を「四人」という同人誌で連載してきました。すると、同人誌読者の何人かから、「あれ面白いね。続きが読みたいので、次号が楽しみだ」との声が聞こえてきました。それで自信を持ったわけでないのですが、友人の伝手でコスミック出版を紹介いただきました。

 コスミック出版はキッズ本、パズルや趣味の本を多く出している中堅企業。ですが、時代小説にも力を入れており、その中で小生のものも取り上げていただきました。拾ってくだすった同社幹部に愛想を尽かされないよう、そして処女作が評判を呼んで自身の2作、3作(すでに書き上げている)の出版にも結び付くよう、それなりの売り上げに貢献したいと考えています。一冊税込み726円ですので、皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。