つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「自民党支持は劣等民族だから」とは何事だ

 それにしても驚きました。ユーチューブ動画の男性2人の会話の中で、一方が「自民党に投票するのはなぜか」との質問に、片割れは「劣等民族だから」と応答しているのです。劣等民族発言はたまに地上波テレビにも出ている青木某という”ジャーナリスト”なのですが、ユーチューブの動画とはいえ、よく大胆にそんなことが言えたものだと、ある意味感心しました。普通冗談にも言えないセリフです。自民党が好きか嫌いかで個人的に意見を言うのは勝手ですが、自民党支持者をじゅっぱひとからげにして小ばかにしたようなこんな発言は到底許されるものではありません。

 同じ左翼サイドの人でもせめて森永卓郎みたいな愛嬌があればいいのですが、この青木某は、人相風体からしてもともとイメージが悪く、眼鏡越しに上から目線で偉そうに言う。まるで一時の佐高信のよう。「お前何様のつもりだ」と思わず、画面越しに罵声を浴びせたくなります。話の内容もいわゆる批判一辺倒であり、物事を多面的にとらえていない。その意味でもジャーナリストであるとは思えない。

 どう客観的に見ても、好かれる要素は微塵も見られないのですが、日曜朝の情報番組にたまに出演しているんですね。テレビ局ディレクターはどうしてこんな人をチョイスするのか不思議でなりませんでした。もともとこのテレビ局自体がそういう傾向を持つのでしょうか。中東ガザ地区の問題だってこのテレビ局は、攻撃を受けるガザ人民の悲惨さばかり取り上げ、イスラエル側の方への配慮が足りない感じがします。

 思い起こしてほしい。今回、イスラエルがガザへ電撃的に進攻した原因を作ったのは、ガザの支配者であるハマスの方なのです。ほぼ一年前、ハマスの部隊が突然イスラエル領内に押し入り、野外コンサートで平和裏に楽しんでいた人など1000人以上を殺し、数百人を人質にしたことです。その人質はいまだに全員が返されていませんし、一部は殺されています。ですから、イスラエルに言わせれば、「これは戦争だ」というのはある程度理解できます。

 それなのに、この民放テレビ局などはガザで空爆の被害を受けた子供たちばかり映し出し、イスラエル側に被害者などなかったように報じています。確かに、イスラエル側にもヨルダン川西岸での強硬なやり口、今回も「10倍返し」のように極端なところが見られます。だが、80年以上前の欧州で、ナチスドイツによってそれほどの理由もなく集められ、大量に虐殺された民族であることを想起すれば、なますをアツモノのように吹く過剰な反応も分かります。世界は、この虐殺された民族がのちにイスラエルを建国したユダヤ人であったことを忘れたのか。

 で、驚いたことの2つ目は、ガザ進攻に関係して戦前リトアニア領事館の総領事をしていた杉原千畝への非難が出たきたこと。彼は、ナチスに追われてポーランドなどから逃れてきたユダヤ人に、ナチスと同盟関係にある日本の国策に反して大量の渡航ビザに発給した善意の外交官で、日本人の品性、優しさを世界に知らしめた人です。土曜日のNHK特集番組でやっていましたが、この行為に対し、「ユダヤ人を助けたから、今のイスラエルの横暴とガザの悲惨さがある」として杉原氏を非難する人までいるというのですから、驚きを通り越してあきれました。

 まあ、青木某などが言いそうなことです。話を戻します。自民党支持者が劣等民族なら、お前は何だと言いたい。立憲や共産党、れいわ新選組を支持するのが優等民族なのか。いやしくも日本の有権者の4割程度が自民党を支持しており、選挙になれば半数以上は自民やその連立派に票を投じています。となると、半数以上の日本人が劣った人たちなのか。物事の正否、善悪の判断などまったくできない愚か者ばかりということか。あきれてものが言えない。言い方自体にひとかけらの品性、優しさも感じられないし、自らが日本人であることを度外視するようなその発想も到底受け入れられるものではない。

 そんな劣等民族に支配されている日本ならそこに住まないで早々に外に出た方がよろいのでは。日本には独裁国や貧困国から逃れてきた人が数多くいる。お隣の中国からも金持ちを中心に独裁と共産主義を嫌がって大勢の人が日本に来て定住しています。むしろそんな人に日本での生活の場を与えてあげたい。日本が嫌なら、ナチスから逃れたユダヤ人のように日本を脱出し、北朝鮮やロシアにでも逃げたらいい。よど号事件の犯人のように北朝鮮で幸せに生きていけるかも知れませんよ。

 上の写真は、自宅近く野毛山公園で見た紫陽花。季節外れですが、夏が去っていく時、大好きな初夏への想いを込めて。