つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

中国でも大学生就職難の時代

以下の写真は、帝京平成大学の中国人留学生2年生のクラスメートです。ここは教室なのですが、いかにも教室らしくないところが昨今の大学の特徴です。
学生は、中国の上海市浙江省福建省河南省から来ています。いずれも素直なところが日本の学生と違うところ。小生は自分の子供がいないので、わが子のようにかわいく思います。
ただ、今、中国では日本と同じように大学卒業者でも満足に就職できない状態になりました。最近中国を訪れた友人に聞いたところ、マッサージパーラーで按摩をしてくれた男性は大学卒業者で、臨時にこの仕事に就きながら、いい就職先を見つけているとのこと。今、中国ではこうしたフリーターがかなりの数でいます。大学卒が決してエリートではなくなったのです。
2年生の後の3年生の授業で、最近の中国の経済状況を話しました。2008年の北京オリンピック、10年の上海万博のあとに不景気が訪れるだろう、元の切り上げ圧力が一段と強まり、底辺労働者の生活は苦しくなり、格差は広がるだろうと小生が予測を話すと、みな険しい顔で聞いていました。彼らにとって、そういう社会がすぐそばまで来ているからでしょう。小生としては、教え子の幸せを祈るのみです。