つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

タリバンへの攻撃は正義か悪か

小生のブログにNOHARRAさんという方から、以下のコメントをいただきました。

タリバン(およびそれに付随する住民)に対する空爆が正義といいうるのでしょうか? 将来の人民の幸せにつながるかのでしょうか? 、お考えをお聞かせください。』

タリバンに対する空爆を云々する前に、国連決議によって多国籍軍タリバン政権を覆す前、ずっとタリバンが支配していたアフガニスタンについて、NOHARRAさんはどうお考えなるのですか、とまず問いたい。タリバンが支配していたときは、子供は学校に行けない、外で遊ぶこともできない、女はブルカという黒ずくめの服を着せられ、仕事は一切就けない、そればかりは政府の機構をことごとく破壊してしまいました。
それに対して、外国の人間が批判するのを内政干渉と言うならば、それは言わないことにしましょう。国際的に許されないのは、タリバン支配下のアフガンに、アルカイーダの訓練基地を作らせたことです。ご存知のように、アルカイーダは、2001年にニューヨークで自爆テロを実施し、3000人の命を奪っています。タリバンへの空爆が正義かと問う前に、アルカイーダのテロを手伝ったタリバンを許せるかどうかいうことを考えてください。
いつでも、戦争は不幸なことです。しかし、では、タリバンに何もしなかったら、次に世界はどうなっていたか。アフガンから次々繰り出されるアルカイーダのテロによって、かなりの被害者が出たことでしょう。甘んじて受けますか。
タリバンも人間ですから、できることなら空爆などしてほしくないですね。ただ、われわれ善良な人間に危害が加えるとするならば、これを防ぐ権利はわれわれにもあるはずです。端的に言えば、暴力団が街を支配していたら、われわれはこれを黙って見過ごせますか。
NOHARRAさんのおっしゃる「将来の人民の幸せ」の人民とはだれを指すのですか。人民がわれわれ無辜の人間というならば、理解できますが、人民をタリバンというなら、小生は見解を異にします。小生は、犯罪者には権利はないと考えています。
タリバンへの空爆によって、一般住民が巻き添えになることは不幸です。ただ、それをやらないことによって、われわれにもっと危害が加わるとなれば、小生はそれも認めざるを得ません。木を見て、森を批判するのは止めましょう。もっと大局的に見ませんか。
以下は、今年四川省を旅行したときに、出会ったイヌです。かわいいから撮りました。