つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

銀座お多幸より関西風の薄味おでん

いつだったか、会合の帰りに銀座8丁目にあるおでん専門店「お多幸」に連れて行かれました。われわれが入ったときはまま店内は込んでいなかったのですが、2時間ほどいて帰り際、すでに7時を過ぎていたころには、店の前には行列ができていたのです。たかだか、おでん屋でなんで行列かよと思いましたが、人から聞けば、ここは名店であるとのこと。しかも、銀座にしては安く飲めるので、一定のフアンがいるようです。
それはともかく、小生にとってはおでんは格物懐かしい食べ物です。その昔、千葉の小学校時代、夏休みに千葉公園の市営プールに行きましたが、そのプールの前にいつもいたのが自転車の荷台で売っていたおじさんのおでん。プールで体を冷やし、運動で腹を減らした小学生には、その匂いがたまらなく、実際、味もおいしいものでした。ただ、手持ちの金が少なくて、食べられるのは2品か3品。もうちょっと食べたいなというところで止めていたため、いつも不満が残りました。その分、強烈な思い出となっています。
お多幸のおでんは、下の写真でも分かるように、かなりの濃い味です。小生は、どちらかというと、関西風の薄味が好き。かつて自宅で母親が作ってくれた味も、今、コンビになんかで売られているおでんも確か、薄味が多いですよね。その上、お多幸の値段もさすがに銀座料金で、大根、昆布なども一個200円、ぎゅうすじ、ちくわなどはもっと高かったような気がしました。
小学生のころ、いつも選ぶのはさつま揚げ、たまご、ちくわ、はんぺんでした。ただ、歳とともに好きになってきたのが大根。中まで味が浸みたふろふき大根は本当にうまいですよね。究極のおでん材は、やはり大根ではないでしょうか。