つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

小沢はただ権力が欲しいだけ

higurashi-takanori2010-03-24

 残念ながら、今の民主党の在り方を見ていると、もう末期的状態だと思います。生方前副幹事長を辞めさせ、そして小沢一郎幹事長の一言でまた役職復活なんて、いったい何ですか。驚きを通り越してあきれ、そしてばかばかしく思えてなりません。今回の一件はやはり、小沢独裁支配ということを如実に物語ったことではありませんか。
 小沢一郎氏は、1990年代初め、総理を目指していたとき、「日本改造計画」なる本を書き、その中で日本は「普通の国」になるのだと宣言しました。普通の国とは、安全保障に関しては基本的に自主防衛であり、国連主義に基づく国際的安全保障のために自衛隊の派遣を含む国際的貢献を惜しまないというスタンスでした。
 しかし、今はどうでしょうか。自らの党内権力奪取のために党内左派、社会党からの移籍組に迎合し、無内容な「非武装中立」を受け入れ、米国との集団安保にも後ろ向きになっているようです。かつては、親米派としてコンピューターOSに関する日米交渉で米国に同調し、日本のITの基本政策さえ危うくした男なのに、今では、反米を気取っています。そのくせ、普天間基地の移転先になりそうなキャンプシュワブ周辺の土地をひそかに買っているなどは、もう言語道断でしょう。
 彼は、権力を握って何をしたいかが全然見えてきません。せめて小泉さんみたに、いい悪いは別にして、「郵政民営化」みたいな一大政策方針を示してほしいのです。でも、彼にはできないでしょう。何か具体策を出すと、必ず党内に反対派ができるわけで、そうなると党内基盤を失うと心配して、独自政策など打ち出せないのです。権力が欲しいだけ、権力を掌握している自分に満足し、それに酔っているだけの男です。政治屋であり、ある意味哀れな政治家ということになりましょう。
 それに加えて、鳩山おぼっちゃまの体たらくは目に余るものがあります。言葉の重みを知らない男であり、そのいい加減な発言ぶりには本当に嫌悪感を覚えます。やはり、このブログでも書きましたが、昨年の党首選でまだ岡田克也氏が選ばれたほうがよかったと、今でも思っています。
 下の写真は、やはり銀座で行われた友人の展覧会の作品。