つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

野球、サッカーの熱狂があってもいい

 今週日曜日の朝のテレビ番組で、プロ野球評論家の張本勲氏が出演していました。司会者から、「プロ野球の開幕時期が遅れましたが…」と問われると、「いずれにしても開幕時期が決まったことはいいこと」と当たり障りのないことを言ったあと、「視聴者にしても、いつまでもガレキの風景ばかり見せられてはたまらないですからね」という言い方をしていました。
 東北地方でいまだ悲しんでいる遺族、苦労している被災民がいる状況を視聴者全員が知っているだけに、この言葉、ちょっと不謹慎なようにも受け取れました。でも、日本も広い、地震の影響をあまり受けない関東以西の人にとってはある程度、本心なのかも知れません。3月11日以来、テレビはずっと被災地を放映し続けており、小生を含めて確かにちょっと食傷気味な感じも否めません。
 開幕時期に関しては電力不足の問題が絡んでおり、東北への感情論とは別の次元です。ですから、計画停電しているようなところでナイトゲームをするというのは小生も賛成できません。ですが、電力事情に差し障りがない西の地域でやるならば、開催時期はいつでもいいのではないでしょうか。選手がそういう気分になれないというのなら別ですが、、。
 冒頭の張本氏の発言は、電力事情への配慮のもとでされているのであれば、理解できます。しかし、Y紙の大オーナーや巨人幹部の発言からは、なにがなんでも開催という、電力への配慮はみじんもない印象を受けました。張本氏がこの人たちと同様に、関東でも、夜でも「そんなの関係ない」の視点で話しているのなら、賛成しかねます。
 東北の人たちへの同情心を持ち続け、日本人が一体化するためには、われわれは当面、ガレキの状況を見続けなければなりません。でももう四六時中ということはなくてもいいと思います。張本氏の言うようにやはり野球もサッカーも見たい人は多いのです。東北の被災民も高校野球東北高校の試合に興奮していましたが、こういう時期にこそ一瞬でも熱狂させてくれるものがあってもいいと思います。そういう意味で、きょうのサッカー日本代表対Jリーグ代表の試合はよかったですね。
 下の写真は、上海・和平ホテルのジャズバーの店内風景。