つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

被災県出身議員がこの時期になぜ誕生会か

 いやはや、民主党内のごたごたには本当に呆れます。昨秋行われた党首選挙で、いったんは菅直人に敗れた小沢一郎がまたまた暗躍して菅直人政権つぶしを謀っています。かの御仁は政局大好き人間のようで、彼の前には大地震救済も原発復旧もなきが如きです。確かに、菅政権の在りようは決して立派なものとは言えませんが、それにしても、今、権力闘争をして政治的混乱を招くことなどしている場合かと言いたくなります。
 先日の渡部恒三小沢一郎両氏の合同誕生日会には驚きました。開いた口がふさがりません。渡部氏は会津の出身で浜通りとは違いますが、それでも津波原発被害で離郷を余儀なくされている民がいて、風評被害に遭っている人々がいる福島県人であることには変わりありません。また、小沢氏も東京育ちとはいえ、選挙区は津波被害のあった岩手県です。
 そもそも、東北地方は現在もなお復旧できず、避難所生活を送っている人がいるという現状なのに、国会議員が幼稚園児でもあるまいに、誕生会などやるという神経が分かりません。加えて、2人が被災地出身県の議員であることを考え合わせると、これはもう無神経を通り越して、職務怠慢、反社会的行動の類いなのかも知れません。
 なんでマスコミを呼んでわざわざ関係修復を演出しなければならないのですか。やはり、この誕生会も政局に関連付けたかったのでしょう。政局好きの小沢氏が意味ありげにそうしたいのは致し方ないとしても、物分かりがよく、政局とは一線を画し、いつも恬淡としたイメージのある渡部氏がこの演出に乗る理由が分かりません。小生はこの議員を若干評価していただけに、ショックでした。また、この演出の裏方をしたといわれる前原氏の意図も不明です。
 内閣不信任案はあす6月1日に提出され、2日に議決される見込みですが、多分、否決されるでしょう。岡田幹事長は、もし不信任案に賛成したら除名処分にすると言っていますので、小沢一派は賛成に回って処分されたら、その後どういう行動を取るのでしょうか。自民党の多くは小沢嫌いですから、除名された彼らを自民党が拾うことは金輪際ありえず、そうなると政界の孤児集団になるしかありません。
 小生は、大方の国民と同じように、小沢はもう政界から消えてほしい、あの他人を小馬鹿にするような傲慢ヅラを二度とテレビで見たくないと切に願う一人ですが、ひょっとすると、このうれしい見通しが実現するかも知れません。
 下の写真は、山東省の首府、済南市内にある千佛山の大仏。山に行くリフトから撮ったものです。