つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ガロの曲が頭をよぎる早稲田駅上通り

 知り合いの教授に頼まれまして、この春から早稲田大学商学部で「時事中国語」という講座を受け持っています。実は、小生もわずかな期間ですが、40年も前の昔にこの大学に通っていたことがあります。今回、大地震の影響で、4月は学校を開かず、5月からの授業となりましたが、そういう過去もあって、たいへん懐かしい早稲田通いとなっています。
 地下鉄早稲田駅を降りて地上に出てくると、昔、音楽喫茶がありました。ふと昔のイメージを思い起こそうとすると、「君とよくこの店に来たもんだ…」というあのガロの「学生街の喫茶店」のメロディーが頭に流れてきます。そういえば、あの小川ローザのようにワンレンヘヤーにした同級生と待ち合わせしたこともあったっけ。ですから、小生にとってはどうも早稲田とガロの曲が結びついてしまうのです。今は牛丼屋などのチェーン店が並ぶ味気ない風景になっていますが、、。
 地下鉄駅から校門までの様相は大分変わりました。その第一は人込みのすさまじさです。なんだが、ものすごい数の学生が校門に向けて殺到、さらに校門を入ったあとも学内は、大隈重信侯の銅像付近を中心に芋の子を洗うような込みようです。昔はこんなに人がいたのかなという印象を持ちました。学部が増えたからかも知れませんが、学生数は確実に多くなっているでしょうね。
 また、校舎はすべて高層ビルに変貌してしまっているので、圧迫感を感じます。高層ビルですと、なにかオフィスビル地区みたいで、ちょっと学園風情に欠けるきらいがあります。でも、早稲田地区のような新宿区の一等地で、これ以上敷地を増やすのは難しく(それでも増やしているようですが、、)、やはり高層化、狭隘化は避けられないところでしょう。
 「時事中国語」は、3、4年生が対象。つまり、1、2年で基本を済ませた学生がさらに語学の力を付けたいとの意識を持って集まってきているものですから、こちらもそれなりに力が入りますし、その分、準備もたいへんです。しかし、教えることは学ぶことであり、充実感もあり、今のところ、早稲田学生との触れ合いを楽しんでいるといったところです。
 下の写真は、青島市内にある有名なチンタオビールの工場内。さすがに中国一有名なビール工場なので、ちゃっと見学コースがあり、従業員の人形もありました。