つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

野田氏は無難な選択だ

 民主党野田佳彦氏を新代表に選んだことは、まあ常識が働いた無難な選択だと思います。同党最初の金持ち御曹司の代表・首相は、自民党との違いを出そうと理想主義的なことばかりを言って気を持たせた割には、何の水面下の準備工作、政治的努力もなく、結局最後に馬脚を現しただけのお粗末な人でした。市民運動家出身の次の人も、党内のだれにも相談なく、唐突に自分の意見を言っては、周囲から顰蹙を買うだけの御仁でした。よくもまあ、そろいも揃ってこんなのが首相になれたものかと思う人ばかりでした。
 彼らに比べて、今度の野田氏は、派手なパフォーマンスは取らないだけに見かけは地味ですが、逆に安定性を感じさせ、噛めばかむほど味が出そうな雰囲気も醸し出しています。民主党も3人目なのですから、いかに自民党政治の亜流と言われようと、地面に足を付けた政治をしてほしいと思います。パフォーマンスは要らないですから、災害復興に集中する政権であってほしいと思います。
 野田氏は小生の実家がある千葉県船橋市の出身。中学校時代にそこに引っ越した小生は、出身小中学校は千葉市内で、船橋の地元の小中学校は知らないのですが、実家があるまさに学区が野田氏の出身校で、市立二宮中学校などは小生の家の目と鼻の先にあります。地元どころかご近所の人という印象であり、彼には親しみを感じています。
 このブログでも再三、書いてきましたが、災害復興のために増税は必要というのが小生の基本的な考え方です。マスコミの論調を見ていると、増税案に乗る政治家はすべて財務省の回し者、財務省に踊らされた人との言い方がされています。どうしてこんな短絡的なことしか書かないのでしょうか。責任ある政治家なら、歳入のことまで考えるのが当然ではないですか。その意味では、野田氏の主張を聞く限り、責任ある政治家の姿勢を感じます。
 ばかな左翼系の野党じゃあるまいし、福祉はしろ、災害復興はしろ、しかし増税はいかんなどというのでは、とても責任ある政党、政治家とは思いません。こんな毛ばりまがいの野党にだまされるのはごく少数だと思いますが、それでも3%くらいはそういう人間がいます。しかも、ある大新聞はいつでもこんな少数意見を反映させるような論陣を張っているわけですから、不思議でなりません。裸の王様にならなければいいのですが、、。
 下の写真は、中国黒竜江省の北端、黒河の対岸にあるロシアの町プラゴベンシェスクの風景。黒竜江アムール川)に出た国境遊覧船から対岸を見ると、ロシア的な建物が並んでいました。