つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「バカ」で政局にしていいのか

 またまた内閣の一員に失言があったようです。平野辰男という復興大臣が「津波で逃げなかった同級生(高校生時代の友人か)のようなバカな奴」と言ったとか。民主党にとっては、松本某のケースもあったように、復興大臣というポストは鬼門のようです。
 確かに、津波で逃げなかっ人一般に対しストレートにそういう言い方をすれば、配慮が足りない表現と言われても仕方ないでしょう。ただ、今回のケースはちょっと違うようですね。平野氏は岩手が選挙区で、どうも自分の周りの多くの人が亡くなり、同級生も死んだ、なぜ逃げ遅れたんだ、もうちょっとうまく逃げていれば、本当にくやしいという思いから、ああいう表現になってしまったのでしょう。
 バカというのは必ずしも特定の人間を非難したり、軽蔑したりする言葉でなく、ある時は「愛らしい」「憎めない奴」「愚直な奴」というニュアンスを込めて話す場合もあります。平野氏はそういう意味合いで使ったのでしょう。政治家として公の席で話す言葉への配慮が足りなかったと言えば、その通りかもしれませんが、彼の胸中を察すれば、まあ理解できない言葉でもありません。
 それを鬼の首でも取ったように、揚げ足を取るようにマスコミが非難するのもちょっと大人げないのではないかと、小生などは考えてしまいます。今は、大臣の揚げ足を取っている場合ではないです。復興は急務なのですから、どうか過剰問題視したり、野党は政局などにしないで、このまま静かに彼の今後の仕事ぶりを見守ったらいかがかと思います。
 ハルビン市内のロシアンストリートといわれる中央大街。夏の夜になると、観光客ばかりでなく、多くの市民が集まり、賑わっています。