つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

3月下旬の沈丁花、いかにも遅い

 25日の日曜日夕、大相撲春場所の優勝がかかる本割の一番で鶴竜が負け、白鵬が勝つのを見たあと、ああ、またまた白鵬優勝だろうと思った瞬間、優勝決定戦を見る気持ちが失せてしまいました。ふと外を見ると、まだ日が高い。そこで急に思い立って、ジョギングをすることにしました。小生の自宅マンションの前は野毛山公園ですから、ジョギングの場所には事欠きません。
 野毛山公園頂上の周回コースを走っていると、なんと懐かしい匂い、沈丁花の匂いがしてきました。かつて石川町のマンションに住んでいた時には、マンションの入口付近にある公園に沈丁花はたくさんあって、初春にいい香りをさせ、マンションへの出入りのたびに、「ああ、今年も冬が終わったか」と実感させてくれました。
 野毛山のマンションに移ってからは、部屋から富士山も見えず、沈丁花の香りとも縁遠くなってしまいました。それが一昨日、たまたま思い立って野毛山公園周回コースまで行ったら、沈丁花の匂いに遭遇したのです。「ああ、春が来たのか」と久しぶりに思いましたが、よくよく考えてみると、すでに3月25日。本来ならば、桜の便りも届いていなければならない時期なんですね。
 横浜辺りでは、沈丁花の花が咲き、香りを発するのは2月下旬か遅くとも3月初旬で、梅の花と同じ時期ではなかったでしょうか。と思うと、3月下旬という今年の沈丁花開花はいかにも遅い。これでは桜の3月開花は無理というのは、むべなるかなです。いつも楽しみにしている自宅から近い大岡川岸の桜も、25日にはまだ蕾の段階で、毎年桜の下に軒を並べる屋台、露天商もまだ設営する気配が見られませんでした。ですから、開花は4月1−5日、満開はたぶん4月10日前後ではないでしょうか。小生が記憶している限り、東京近辺でこんな遅い花見の時期はなかった感じがします。
 今年の冬は確かに寒かったし、いつまでも寒さが続いていました。という気候を経験してみると、マスコミ、とりわけテレビのワイドショーなどでは、地球温暖化という話は消え失せ、代わりに地球寒冷化、小氷河期の到来などと騒ぎ出しています。ワイドショーは皮相的、断片的で、しかもセンセーショナルな伝え方しかしないものと割り切ってみても、ではいったい本当はなんなの。果たして温暖化傾向なのか、はたまた小氷河期の到来なのでしょうか。気象協会の先生にでも、お聞きしたいところです。
 下の写真は、大連市内の繁華街にあるショッピングアーケードでの一枚。北京の冬の名物「タンフール」もありました。山査子の実に砂糖をまぶしたもので、北京駐在時代を思い出させてくれました。