つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

男女関係を暴いて何になる

 週刊誌ってやはりレベルが低いものなんですね。橋下徹大阪市長のスキャンダルのこと。別に無理やりしたというわけでもないし、何か約束を破ったわけでもない。多分、一定の金銭が介在したか、橋下市長が有名人だから関係を結びたかっただけの女が、なぜに秘め事であるべき男女間のことをベラベラしゃべるのか。いや、週刊誌が金を払ってしゃべらせたのだと推測しますが、傍から見ていると、週刊誌も情けないし、このべらべら女も実に情けないとつくづく思います。
 30歳代で弁護士、しかもテレビ主演の多い有名人で、顔もまあまあハンサム。であれば、未婚既婚にかかわらず、女性は近づいてきます。むしろ女性が近づかなかったら危ない。そこで近づいた女性と男女関係に発展してしまうのはごくごく自然なこと。相手もクラブホステスで半プロであるわけだから、男女関係をそれほど厳格にとらえているわけではないと思います。だから、橋下氏が公的地位に就く前のアバンチュールをほじくってどうするかと言いたいです。
 橋下市長が反官僚主義であることは周知のこと。であれば、市役所の人間(特に労働組合)であろうと、中央官庁の人間であろうと、彼の瑕疵を探そうと必死であったと思います。今回の週刊誌情報の裏にも、役人の”努力”があったことは否めないでしょう。結局、荒さがしで見つけたのがささやかな愚にもつかない男女関係だったのですが、こんなもので追い落とせると思っている役人側も情けない限りです。今のご時勢、金が介在した男女関係などで世間の評判を落とせるものですか。
 大阪市民の反応を見ても、これが故に彼の人間性や政治家としての能力を疑う者など少しも出てきていません。「あー、橋下さんも(下半身は)ふつうの男やったのね」で終わりです。逆に、あまのじゃくで判官贔屓である大阪市民は、橋下市長をさらに擁護してしまうでしょう。さらに、彼を陥れようとした犯人が役人や労働組合の連中であることを見抜き、彼らに反感を抱くかもしれません。浅はかな悪知恵はすぐに露見し、火の粉は自分に降りかかるものです。
 もう婚外の男女関係などで他人を陥れるのは止めましょう。スチューワデス姿で云々などと書いても誰も驚きません。秘め事はあくまで秘め事、2人だけの世界なので、それを暴いても意味ないことと思います。人にはいろいろな性癖があり、他人がそれを笑えば、やはり火の粉が自分に降ってしまうことになるでしょう。そんなことも分からないばかなクラブホステスがいて、そんなせんないことをネタに売ろうとするバカな週刊誌があるということです。それにしても、小沢一郎の妻の告白というビッグヒットを飛ばした週刊文春が小役人のお先棒を担いで橋下いじめとは本当に情けない。
 下の写真は、香港の九龍サイドにある女人街の入り口付近の光景。かつてはこんな「牌門」などなかったのに、観光地化させるために最近、造ったようです。