つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

民主政権を見て感じる自民党の良さ

 臨時国会で、特例公債法案が来週中にも成立しそうで、あとは解散に向けての障害は衆院定数削減法案だけになりました。これもたぶん”近いうちに”自民党が示した0増5減案で成立すると思います。ということで、どうやら年内解散は実現しそうで、投票は年初になるでしょう。野田さんはどう頑張っても、来年9月までの命ですから、1月いっぱいまで首相をやれば、もう十分なのではないでしょうか。混乱を極めた民主党政権がやっと終わるかという感じですかね。
 それにしても、3年余の民主党政権はお粗末すぎました。最初から、おバカの鳩山坊ちゃんと自己中心の小沢先生の組み合わせ。その次も目立ちがり屋で、これまた自己中心の菅直人先生。最後の野田首相は小生の郷里の後輩でもあり、自民党的な体質を持っている人だから、期待していました。前の2人よりいいだろうと思っていたのですが、閣僚人事でつまづき、外交でつまづき、そして、結局、政策的には消費税以外何も決められませんでした。これは彼自身の問題でなく、党の問題でしょうが、、。
 実は、自民党政権時代、特に麻生太郎政権末期の時などを見ると、この党もだめだなと思っていました。ですが、民主党政権になって3年見てると、やはり自民党の方がはるかに良かったとしみじみ思います。小生が自民党の機関紙に定期執筆しているからと言って、お追従するつもりはありませんが、しかし、相対比較で自民党の方がましです。政策決定の筋道作り、根回しとか、人材の多様さ、豊富さというか、そうした政権党として長く君臨した歴史の重みがありました。民主党という歴史のない政党の執政によって、それがいやというほど分かりました。
 小生は安倍晋三総裁に期待しています。彼は政権時代、憲法改正に向けた国民投票法を作り、教育基本法を改正し、そして防衛庁防衛省に格上げしました。左翼に言わせれば「右翼的なこと」でしょうが、世間常識から見れば「当然のこと」をすべてクリアしてきました。小生、基本的に太子党、つまり二世議員は好きではないのですが、彼は決定力を持つ政治家だと思うし、早く政権を担ってほしいとしみじみ思います。
 自民党は次の総選挙で過半数を奪取して勝利することは間違いないでしょう。だが、それを意識してむやみやたらに「はやく解散しろ」「”近いうち”の約束を履行しろ」とばかり言って、迫るのはどうかと思います。落選議員などは早く選挙がしたいし、現議員も早く権力の場に復帰したいという気持ちは分からないでもないですが、次に勝つのは分かっている大政党なのですから、もっと泰然自若して構えることも必要なのではないでしょうか。解散の要求ばかりしていると、自民党というのは解散ばかり求める「政局屋の政党か」と言われかねませんよ。
 第一、自民党だって麻生政権時代、民主党の早期解散要求に対し、引き伸ばし作戦に出たではないですか。解散は政治の停滞をもたらすものですから、本来はやらないに越したことはないのです。小生は、長期的な視点での政治を否定するような「解散」という制度を疑問視しており、できればいったん選挙で政権を取らせたら、4年間だけはやらせたらいいのではと考えています。でも、今回だけは駄目な民主党政権は一日も早く下野してほしいと思っています。
 下の写真は、中国安徽省黄山の麓にある屯渓市の旧市街地にある古楼。