つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

民主、民進党の歴史的使命は終わった

 民進党細野豪志議員が離党されるとか。先の長島昭久議員に次いで保守系議員の離脱です。自民党に対して対抗案を出さずに批判ばかり、さらには選挙に有利だからと安易に基本的スタンスの違う共産党とつるむなどの無茶なことをすれば、保守系議員は愛想をつかすのではと小生も思っていましたが、案の定といった感じです。今後も離党の流れは続くでしょう。
 民進党民主党と言っていた時代、自民党に代わる政権政党を目指し、必ず政府案に対し独自案を出していました。良い案だと、それを自民党が横取りしたことさえありました。時代遅れである憲法にも、一部の元社会党系議員を除いて見直しが必要との改憲論者が多かったように記憶しています。それなのに今はどうか。野党連合とか言って対案を出さず、政府案に反対ばかりです。
 反対ばかりなら猿でもできる。政権選択を与えるべき民進党のレーゾンデトルはありません。政府・自民党の荒探しだけなら、共産党社会党に任せておけばいいのです。国民は少なくとも民進党が完全野党のままでいいとは思っていないのですが、今の状況を見る限り、ますます”ずっと野党”を目指しているように思えて仕方ありません。
 先の都議選の結果が示唆するものは、自民党の議員は嫌いだけど、自民党の持つ思想性、政治の方向や政策は支持しますということだと思うのです。それで同じ保守の都民ファーストの会へ票が流れたのですが、都議選に負けながら民進党はいまだこうした分析、反省がないように感じられます。それが証拠に、共産党との連携に対し一顧だにしていません。
 帝政ロシア時代に革命勢力の穏健派、メンシュビキがレーニンらのボルシェビキに最終的に乗っ取られたように、共産党には連合戦線工作というマヌーバーがあります。民進党はいずれ共産党の勢力が入ってきてズタズタにされ、代々木の方向に引きずられていくでしょう。残念ながら、民進党蓮舫前代表はじめ一部の幹部は、共産党の連合戦線乗っ取り工作への歴史認識がなく、危機感が欠如しているように思われます。
 民進党の代表選は前原誠司氏と枝野幸男氏一騎打ちとか。枝野氏は福島原発事故のとき官房長官をしていて、ひそかに入手した核汚染情報に恐れ慄き、家族を関西方面に逃がした御仁だ(小沢一郎は自分が逃げた)。そんな身勝手な人が党を引っ張るとはちゃんちゃらおかしいです。もしかの御仁がまかり間違って代表になったら、週刊誌は必ずこの問題を取り上げるでしょう。
 民主党はかつて自民党に代わるべき政権政党があるということを事実として教えてくれました。それだけで十分で、歴史的使命は終わりました。前原、枝野両氏のどちらも民主党の”悲惨”な政権を担った方々で、国民はそれを思い出しますから、どちらが代表になっても再浮上は難しいでしょう。心ある保守系議員は長島、細野両氏と同じように離党し、小池都知事らが画策する新党への合流を模索していると思います。

 上の写真は、新橋駅前機関車広場で開催されていた福島県産品フェア。原発事故で痛い目に遭った県民にはぜひ頑張ってほしいと果物を一つ買いました。