つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

次の選挙は国家の在り方を問うもの

 きょう、やっと野田首相は決断しました。立派です。16日国会解散、そして12月16日投開票とのこと。小生は、年内解散、そして1月選挙だと読んでいました。しかし、野田首相は昨日の民主党役員会で、自らの政権、つまり首相の地位を否定するような動きが党内から出てきて、態度を変えましたね。野田じゃだめだから、新しい代表、首相を選ぼうという中山義活氏のような議員が出てくれば、さすが温厚な野田首相でも我慢できないでしょう。「おめーら、ふざけんなよ」という心境かも知れません。
 たった3年余で4人目の首班を選んでどうするのかと小生は思います。本当に民主党議員は今、中山義活氏のように世間をかえりみず、自分の選挙のことしか考えない手合いが多すぎます。貧すれば鈍するではないですが、情けないです。民主党議員は、もうちょっと国民目線で考えてほしい。それができない議員はもう二度と選挙に出てほしくない。晩節を汚さず、恥ずかしくない振る舞いをしてください。日本人は、特に政治的に上に立つ者は武士道精神が大事です。
 本当のことを言えば、野田首相は、民主党政権を年明けまで持たせたかったのでしょう。その理由の一つは政党助成金の問題。政党助成金は1月1日時点でカウントするから、いちばん議員が多い民主党は年明け選挙の方が助成金が多く入るのです。「自分の選挙が第一」のばかな小沢政党の議員も、民主党の選挙に弱い人たちも、なんとか年明けまで選挙を伸ばしたかったでしょう。しかし、世間の動向を見ると、もう選挙を延ばせないという雰囲気にあることは事実です。野田首相はそういう雰囲気に抗しきれなかったのでしょうね。
 次の選挙では、政界地図は大きく動くでしょう。小生はこう見ます。「自分の命、あるいは選挙が第一」の議員は壊滅だと思います。民主党の旧社会党系議員もだれもいなくなります。なぜなら、今、世間は領土問題にものすごく関心を持っているので、軍事力などなくていい、現憲法固執しようとする勢力は間違いなく衰えます。その代り、自民党、さらには国家の安全を重視する「第3極」は票を伸ばすでしょう。
 しかし、石原前都知事が言うように小異を残して大同につくというやり方はそう簡単ではありません。選挙民はそれほどばかではありません。やはり、政策の一致がなければ駄目だという選挙民は多いのです。ですから、維新の会やみんなの党はそれなりに議員を獲得するでしょうが、石原新党「太陽の党」は、政策的に「維新」や「みんな」にすり寄らない限り、多分それほど票を伸ばさないでしょう。
 いずれにしても、日本にはまだ軍事力は要らない、領土問題などで争うべきでないという勢力が少なからずいますが、こういう勢力は今回の選挙でぜひ消滅してほしいと心から願います。なぜなら、領土に関心のない政党が跋扈すれば、日本は必ず他国の侵略の対象になるし、そこまで行かなくてもそうした国家の影響下に入る、フィンランド化国家になる恐れもあります。小生は言論の自由がない、表現、出版の自由がない、人権もない、そういう国の影響下に入りたくない。今回の選挙は、そういう国家の在り方を問う選挙でもあると思います。
 下の写真は、広州市内にある海鮮レストランの外景。中国第3の都市である同市内には今、多種多様のレストランがあり、いろいろな味が楽しめます。