つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

未来の党のありさまは当然の帰結

 嘉田由紀子知事が政界オンチであるとの話は前々回に書きましたが、昨今の「未来の党」なる政党のありさまを見ていると、もう政党の態をなしていませんね。彼女は、首班指名で共同代表の阿部知子議員に投票させたかったようですが、小沢一郎グループはこれに反対し、結局、自由投票になってしまいました。こんな滑稽なことはないでしょう。当の彼女自身、今さらながら小沢氏の口車に乗ったことを恥じ、しみじみと政界オンチであることを自覚したのではないかと思うのです。
 そして、きょうの嘉田氏の記者会見では、未来の党を分党化すると言っています。つまり、成立一か月で早くも解党の危機に直面したわけです。ある意味、当然の帰結かも知れません。小沢議員は政界の癌、政党統合したり、提携したりした場合、最終的にその組織を瓦解させていくことは過去の経緯が証明しています。
 でも、それにしても今回、小沢氏の”壊しぐせ”が結党一か月で早くも露見してしまったというのは、いかにも早すぎます。これまで小沢氏は、最初は組織内で静かにしていて、1年以上たってからやにわに我田引水よろしく、自らの利に向かって動き出していたものですが、、これはどうしたことなんでしょうか。歳を取ってこらえ性がなくなったか、待つ時間が惜しくなったか。
 また今回、選挙後早々に亀井静香氏が逃げ出してしまったのは印象的でした。亀井、小沢両氏はビッグガバメント志向で方向性は一緒ですが、政治スタイルにちょっと違いがあります。自民党時代も田中派系統と福田派系統と分かれていました。ですから、小生は、亀井氏がなぜ小沢氏などと同一歩調を取ったのか疑問でした。多分、彼が選挙後早々に離脱したのは、小沢氏との統合に対し、選挙区で多くの支持者の批判を浴びたからだと思います。世間はそれだけ小沢嫌いが多いんですね。
 となると、未来の党で大同団結したもう一つの勢力「減税日本」の河村たかし氏はどう出るのでしょうね。彼らのスタンスは、どちらかというとスモールガバメント志向ですから、もともとビッグガバメント志向の小沢グループとは水と油です。ですから、統合には最初から無理があったと思うのですが、彼らはまだ意思表示していません。でも、早晩、小沢グループとは決別するでしょう。減税日本はむしろみんなの党との統合がふさわしいのではないですか。
 下の写真は、毎度おなじみの千葉県市川市の整体院前に鎮座する石造の犬。クリスマスの前に今年もちゃんとサンタクロースの衣装を付けていました。