つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

今秋カジノ解禁でも、遅き失した感

 伝え聞くところよると、今秋の臨時国会カジノ法案が通りそうで、日本でも遅ればせながらカジノが解禁されそうです。小生に言わせれば、日本ではすでに競馬も競輪という”立派な”公営の博打場があるのに、なぜカジノだけ別扱いにするのか不思議でしょうがなかったのです。遅き失した感があります。
 共産党とか社民党とかの左翼政党(一部自民党議員も含めて)が「子供の教育によくない」と言って反対していたらしいです。それならなぜ競馬や競輪、さらには現金への換金もあって事実上賭博化しているパチンコに反対しないのかと問いたくなります。カジノは一定地区に隔離されて建設されますが、パチンコ屋は繁華街にあります。子供の教育を考えるなら、パチンコ屋の方がよっぽど問題だと思います。
 どうも、一部政党、議員は、その反対の真の理由が「子供の教育」でなく、パチンコ企業から献金を受けていることから、カジノができるとパチンコ産業に影響する、そうなれば献金も減るので困るということのようです。でも、最近読んだ雑誌によれば、当のパチンコ業界の人も「カジノは相乗効果があり、むしろ歓迎」と言っています。パチンコへの影響はそれほどないようです。
 それはともかく、シンガポールは近年、カジノを解禁したことで、大幅に観光客を増やしました。シンガポールなんて、世界三大がっかりの一つであるマーライオン以外にろくな観光資源がない国でしたから、カジノはすごい切り札になりました。まあ、シンガポールも遅き失した感じで、今は、カジノ解禁やってよかったと同国の指導者はしみじみ思っているのではないでしょうか。
 カジノは途上国にとっても大きな収入源。ベトナムミャンマーにもあります。ベトナムの中国国境の町モンカイで、博打場を見学したことがあります。すべて中国人相手でマンダリンが通用し、人民元で決済していました。香港にいたときも、たまにマカオに出かけ、博打場をのぞいたことがあります。小生自身は博打に興味はないので、ただ見るだけですが、華やかな感じの中で妙な真剣さが漂っていたことを覚えています。マカオは今、ラスベガス以上の掛け金になっているそうです。
 青少年に影響を与えると言うけれど、本当にそうなの。この論理でいけば、マカオの青少年はみんな博打好きの不良になってしまうことになるけど、小生の見てきた限りでは、そんなことはありませんね。マカオ政府は、地元の青少年が賭博場に入るのを厳格に禁止しているのです。要は賭博場があることではなく、しっかり監視するということが重要なのではありませんか。
 下の写真は、ミャンマーのバゴー市内にあるリクライニング・ブッダ像。