つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

細川氏は年寄りくさい印象

 都知事選が告示されました。小生の第一観は、細川護熙元首相のインパクトはそれほどないなという印象です。告示の日、小泉純一郎元首相がやはり選挙カーに一緒に乗って応援演説していましたが、テレビ映像を見る限り、2人並ぶと小泉さんばかりが注目されていて、どちらが候補者なのか分からないほど。細川氏の影がぜんぜん薄いんですね。
 姿かたちで判断してはいけないのでしょうが、細川氏はちょっと背中が丸まり、老人くさい印象、実年齢相応ですか。残念ながら、ここから、(脱原発の?)新しい時代を切り開くという鮮烈なメッセージは感じられません。かつて首相時代、シアトルAPECサミットに長いマフラーを巻いた姿で登場、クリントン米大統領と並んで歩いたあの格好良さはどこに行ってしまったのでしょうか。
 前にも触れましたが、やはり都知事選をワンイッシューで勝負するのは難しいようです。さまざまなメディアが都知事選びのポイントを都民に聞く調査をしていますが、その結果によれば、「原発問題で選ぶ」というのはそれほど多くないんですね。自治体の首長に関しては、住民は概して自分の生活に近い視点で選ぼうとするので、原発反対だけでは理解されにくいんでしょう。
 加えて、細川氏原発以外の政策が打ち出せないんですね。それで公式出馬表明の時間が引き延ばされてきました。かつてオリンピック開催に否定的な発言をしたことがあり、猪瀬氏と同じような形の佐川急便からのヤミの献金問題もあり、”暗い過去”がありすぎます。多分、候補者討論会などをしたら、この辺を突かれてボロボロになりそうですから、彼はテレビなどでの討論会を徹頭徹尾拒否するでしょう。他候補者がいるのに、彼だけ欠席していては、有権者からいい感情は持たれません。
 20年前に首相をしていたと言っても、若い世代には印象が薄いでしょうし、そんな過去の栄光が他候補者を圧倒するだけのすごいプラス効果をもたらすとも思えません。首相時代を知っている年配者でも、細川氏に対しては「へんな金もらって首相を途中で投げ出した人」という印象。さらに、首相のあと世捨て人のように陶芸家生活を送ったことで「もう過去の人」という感じが強いと思います。
 では、だれが当選するか。それは消去法で言って舛添要一氏で間違いないでしょう。問題は2着です。小生は細川氏が2位になるとも見ていません。なぜなら、原発反対派には社共統一候補の宇都宮健児氏もいるわけですから、社民票はともかく共産の固定票は宇都宮氏に行くでしょう。共産以外の原発反対派は昨年の参院選山本太郎氏が取った票(約66万票)ということになりますが、若干の上乗せがあってもそれでは当選には遠く及びません。
 ですから、小生は、意外に田母神俊雄氏が2着に入るのではないかと見ています。原発賛成を言っているのは彼一人ですし、都市防災を重点に掲げているのも結構庶民受けすると思います。
 下の写真は、JR大船駅前にある大船観音。昨年12月に訪問した時の一枚。