つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

小保方問題で分かった科学者の嫉妬は怖い

 STAP細胞なるもの、小生はもともとそれほど興味がないので、今の世間で行われている論争がどうなるか、それほど注目しておりません。山中伸弥教授のiPS細胞の方はそれなりに信憑性を感じましたし、なるほどノーベル賞を獲得したのだから、本物だったのでしょう。しかし、STAP細胞の方は、最初に”小娘”のような小保方晴子さんが突然テレビに出てきて、世紀の大発見のように発表するのを見て、なんだろうかといぶかしく感じました。
 そもそも、理化学研究所はなぜ最初に、小保方さんを発表者にしたのでしょうか。上司の副センター長の笹井氏なる人もいたし、協力者である山梨大学の若山教授という人もいました。小保方さんはSTAP細胞研究の小ユニットリーダーだったからと言って、彼女に発表させるべきではなかったのでは。30歳やそこいらの”小娘”が中心になってそんな世紀の大発見ができるわけがないというのが世間の常識的な見方です。
 もちろん、小生は、歴史的な大きな発見というのは一般に若者がなしうるものだということを知っています。でも、やはり信憑性を得るためには、さらに理化学研究所が理系研究機関の総本山であるという意識があるなら、発表の場の中心には年配の人が立ち、小保方さんは陪席させ、詳しい質問が出たときにだけ答えさせる形にすれば、よかったのではないかと思っています。
 内人も指摘していましたが、小娘が世紀の大発見ということになれば、当然、他の科学者の嫉妬が起こり、荒捜しにかかることは目に見えていました。その結果、データ流用などの荒が見つけられて、この研究全体をいかがわしいものにされ、STAP細胞の存否まで問われてしまいました。科学者の嫉妬は怖いものです。
 でも、小保方さんは、記者会見の場で、泣いていましたが、これは感心しませんね。女性特有の同情を誘う手で、男女の差をなくすべき研究の場に女性という特性を持ち込んでしまいました。信念を持っているのなら、毅然とした態度で臨むべきでしょう。こんなことでめそめそしていたら、それこそ「小娘の正体見たり」という感じを世間に与えてしまいます。
 理化学研究所もずるいです。最初は誇るべき自らの機関の研究者として脚光を浴びさせておきながら、研究論文の瑕疵が指摘されると、手の平を返すように、小保方さん個人の責任を追及する方に回り、当方は関係なかったという素振りを見せるのですから、滑稽です。
 下の写真は、銀座・渋谷画廊で展示された友人K・M女史の作品とオープニングパーティーの風景。先週、彼女ら数人が共同で展覧会を開くというので、オープニングパーティーに行ってきました。