つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

遠藤の相撲センスは一段と磨きかかった

 今日は大学に行く日でなく、別段人と会う約束もない。このため、ずっと横浜の自宅にいて、午前は英語の翻訳、午後は原稿を書いたりしていました。ずっと原稿を書こうと思っていたのですが、昨日の大相撲で、遠藤が横綱鶴竜を破ったので、何となく取組が気になり、結局、テレビで中入り後すべて見ることになってしまいました。
 遠藤は幕下のころから逸材だと思っていましたが、今場所のこれまでの星取を見ていると、やはり大物であるとの印象を強くしています。先場所の鶴竜戦は、追い詰めながら、詰めの甘さで土俵際で鶴竜に残られてしまったのですが、今場所は、先場所の経験を活かして、土俵際で相手の体を開かせない、うっちゃられない体勢を取っていました。彼の相撲センスの良さは一段と磨きがかかった感じがしました。
 今日の豊ノ島戦は前に出た後、はたき気味に引き落としての勝利でした。これも前に出る力強さがあったからこそ、豊ノ島が引きに屈してしまったのです。遠藤には十分な体勢があって危なげがなかったという点を加味すれば、まあまあ70点くらいはあげられる内容だったのではないでしょうか。
 でも昨日の横綱戦で、前に出で勝利した一番を覚えている観客はこんな勝ち方に満足しないようで、勝ったにもかかわらず、場内の湧きはいまいちでした。小生もそう思ったのですが、将来性のある力士なのだから、できれば、得意の左四つで組み止め、頭をつけながら前に出て寄り切る圧勝の相撲が見たかった。ほとんどの人もそう思ったはずです。
 前にも書いた覚えがありますが、遠藤は土俵に上がったときの表情がいい。どんな相手にも落ち着いており、涼しげな表情を変えない。白鵬日馬富士などは最後の仕切りで闘志を見せる表情をするけど、遠藤にはそれもない。稀勢の里のような目をぱちくりなどのくせもない。稀勢の里のあの顔を見ると、小生など毎度、ああこりゃ駄目だと思ってしまうのですが、遠藤は大物の風格しか感じられません。
 どうかこのまま力をつけて、今年中に三役に定着し、そして来年早々には優勝もし、大関横綱と駆け上って欲しい。日本人期待の星は遠藤以外に見つからないのですから。

 上の写真は、房総半島太平洋側にある鴨川シーワールドのシャチのショー。獰猛なシャチを手なずけるのは難しいそうです。