つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

大相撲は面白い、まして白鵬なき大相撲は

www.kazankai.org

 また大相撲本場所が始まったので、時間があるときには、テレビにかじりついて見ています。WCラグビーでは日本が勝ったゲームの録画ばかり見ていた小生が言うのもおかしいのですが、やはりスポーツはナマの方がいい。今場所は、前半からモンゴル人横綱2人が休場し、優勝争いは、大関貴景勝のほか、関脇以下の日本人有望力士が加わる面白い展開になりそうだし、まあ外国人ばかりといういつものパターンを見ないだけでも嬉しい気分です。

 前にも書きましたが、白鵬の優勝独占っていうのはもう見飽きました。世代交代と言われながら、どうして若手は白鵬を凌駕できないのか、納得できません。そう感じていたら、今回、遠藤が白鵬と真っ向勝負して、相手を仰向けに倒しました。この取り組み時に小生はまだ台湾にいたのですが、あとで再生を見て遠藤の相撲のうまさに感動しました。彼はもともと左四つの型を持っていましたが、それに加えて徐々に左前みつの取り方のうまくなっています。もうちょっと体重を増したら、大化けするかも知れません。

 正代も前に出る圧力が増し、相撲がうまくなりました。もともと体力がある力士なので、立ち合いから低い姿勢で押っつけて相手の差し手を封じ、そのまま体力で土俵際までもっていけばいいのです。その良さが今場所は出ていますね。相撲はやはり立ち合いがすべて。それに引き換え、御嶽海は相撲が荒くなりました。もともと、土俵際の裁きがうまい人だったのに、今場所は逆に土俵際でばったり落ちる光景も見られます。本来は、次期大関獲りの最有力者であるべきなのに、なぜか精彩がありません。

 それにしても、炎鵬の相撲は目が離せない。残念ながら、番付が幕内上位にランクされ、取り組み相手が強豪ばかりであるせいか、前半戦は自分の十分得意な形に持ち込めていません。それに栃ノ心戦で相手は吊り出しという策に出ました。身長差、体重差がある場合、吊り出しというのは小兵対策として有力な攻め手なのですが、栃ノ心がそれを証明してしまったのです。炎鵬にしては今後、やりにくいなあと思ったことでしょう。でも、吊りを防ぐ方法はあります。舞の海は曙に対し、内掛け、外掛けを使って防いでいました。それを参考にして欲しい。

 話はちょっとずれますが、炎鵬がある時のインタビューで、「やはり相手が大型だと恐い。控えにいる時は恐怖心が募ってくる」などと話していました。格闘技はやはり恐い。その恐怖心ということについては、若かりし頃の小生も同じ経験をしています。空手組手の団体戦(5人戦)で、中堅くらいにいた時に、相手チームの先鋒の選手がこちら側選手の正拳を受け、歯を折り、出血したことがありました。控えにいて血を見ると、恐怖感が増してきます。

 でも、いざ自分の出番となり、試合場に立ち、「始め」の声がかかって拳を構えると、不思議なことに恐怖感はなくなります。恐怖感がアドレナリンの作用を高めるせいか、極端な興奮状態に入り、逆に「自分がやられるわけがない。こちらが相手をたたきのめしてやる」という激しい闘争心が生まれてくるのです。ある種、これって戦うことのエクスタシーではないかと思います。]

 男性の本性が好戦的なのはエクスタシーを感じるせいでしょうか、だから戦争もなくならないんでしょう。でも闘争心は、戦争より、できれば相撲や空手、ラグビーなどの格闘技で見せて欲しいと思います。

f:id:higurashi-takanori:20200119110322j:plain

f:id:higurashi-takanori:20200119105905j:plain

 上の写真は、投票日前日、台北駅前で開かれていた新設の党「台湾民衆党」の造勢大会風景。下の方は国民党選挙本部を訪問した際、韓国瑜候補のパネルがあったので、撮らせてもらいました。