つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

白鵬の立ち合いは汚な過ぎ

 小生は大相撲の中継をよく見ます。中継が見られないときは、テレビのスポーツニュース番組やネットで「本日の取り組み結果」をチェックするようにしています。でも、どのスポーツニュース番組もプロ野球、サッカーの結果は必ず報じますが、大相撲ってなかなか扱いませんね。中継をしているNHKはともかく、民放には特にそういう傾向が見られます。これってどういうこと。若者には関心がないスポーツだからということでしょうか。
 それはともかく、横綱白鵬について一言。昨今の土俵上の横暴ぶりは目に余るものがあり、ちょっと不愉快です。もともと朝青龍などと比べて紳士的な力士だと思っていましたが、最近はなんだか朝青龍に似てきました。その第一の問題は、相手が土俵を割った後のダメ押しで、横綱審議会委員やマスメディアなどが指摘しています。横綱にしてはちょっと余裕がない感じがして、いただけませんね。なんでそこまでやるのか。
 でも、小生からすると、ダメ押しよりもっと気になることがあります。それは、最近の白鵬の立ち合いです。多くの取り組みで、立ち合い時にまるでプロレスのエルボーアタックのように、右腕を相手の横面を打ち付けにいきます。エルボーは曲げるとかなり固くなり、しかも尖っていますから、相手にとっては棒をつき込まれたような感じになり、相当なダメージとなります。
 実は、大砂嵐もこれを武器にしていましたが、親方のどなたかに注意され、止めたそうです。今では、もろ手突きの立ち合いに変えています。大砂嵐ができなくなったものが、どうして白鵬には許されるのか。しかも白鵬は右腕にサポーターを二重に巻いており、相手に人工的な圧迫を与えています。逆に、自身はサポーターでカバーしている分、肉体にかかる負担は軽減されているでしょう。
 本来力士は、遠藤のように、たとえけがをしていたとしても、肌に何も付けない方が望ましいもの。白鵬のケースを見るまでもなく、サポーターはちょっといかがわしい感じがします。足に付けるのはいいとしても、事実上武器になり得る腕への着用は原則禁止したらいいと思うのです。相撲協会はぜひそういう点を配慮してほしい。
 白鵬の立ち合いの問題点はほかにもあります。昨日の琴勇輝との一戦で、立ち合いにいきなり平手を相手の顔の前に出し、しかも相手の目の中に突き込むように指を折り曲げていたこと。押しが専門の琴勇輝はさすがにこの”顔面熊手”にひるんでしまい、出足をそがれ、難なく白鵬に裁かれてしまいました。これもプロレスで言えば、目突きという反則の”技”だと思います。
 白鵬は36回も優勝している大横綱。それなのに、まだそんな反則まがいのことをしてまで勝ちたいのか。これも、日本の国技の中で外国人力士がしでかす一つの品性欠如として記憶にとどめておかなければならないでしょう。

 上の写真は、横浜・伊勢佐木町モールのドン・キホーテ前にある水槽のウツボ