つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

デング熱で儲けるやつがいる

 デング熱という感染症が猛威を振るっています。小生は、こんな病気、ほぼ初めて耳にしたので、最初は「テング(天狗)熱」と聞き間違えました。サイトによると、デングとはもともとスペイン語が語源で、英語の「dandy(しゃれ男、気障な男)」と同じ意味らしい。強烈に痛む背中をかばうため、背筋を伸ばした歩き方をするので、ダンディーに見えてしまうことから、そう言われたというのです。ちょっと無理な感じ、こじつけのような気もします。
 最初、デング熱は東京の代々木公園に行った人がかかっていました。ですから、代々木公園にだけ近づかなければいいのかなと思っていたら、隣の明治神宮も。まあ、これも緑地でつながっているから、しょうがないかな、明治神宮も避けようかと思ったら、さらに新宿西口公園、埼玉、千葉、そして小生の住む横浜と次々に発生地が広がっていきました。
 千葉で発症した人など、ここ最近は東京など行ったことがないという話。これでは、もう地域限定できません。第一、蚊は飛ぶ動物ですから、一か所にとどまりません。また、ウイルス持ちの蚊がある人Aを刺し、Aが別のところに行って蚊Bに刺されたら、Bはデング熱のウイルスを持ちますので、さらに別の人Cを刺したら、Cも感染することになるのです。
 そういうウイルス所持の可能性を持った蚊はいつどこにでもいるようで、われわれは避けられそうにありません。地域指定の意味はなくなりました。こうなったら、緑の多いところ、水辺のところに行くような機会があったら、虫よけのスプレーをかけていくしかグッドな方法はないですね。
 で、内人が虫よけスプレーをHACドラッグに買いに行ったら、なんともうほとんど品物がない状態。世間の群集心理は恐ろしいもので、蚊が危ないとなると、すぐ蚊取り線香や虫よけスプレーを買いに走り、ついでに買い占めるやつがいるのです。株価欄を見たら、金鳥アース製薬フマキラーの株価も年初来、最高値を付けたとのこと。世の中に不幸があっても、災難があっても、金儲けの材料に飛びつく輩がいるのですね。いやー、この社会、デング熱の蚊より人間の欲の方がもっと恐ろしいようです。
 内人はかろうじて小さい虫よけスプレー1本を購入してきました。蚊の季節は10月いっぱい続くでしょうから、1本では足りないかも知れません。しかし、これでしのぐしかありません。なるべく、蚊が出そうなところも避けなければなりません。となれば、山など登りに行くのはもってのほかのことでしょうか。
 それにしても、デング熱は、今アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱(これもエバラ出血熱と思っていた。エバラ焼肉のたれの影響)ほど悪性でなく、死に至るようなものではないようです。であれば、結論的に言えば、それほど恐れることもないのでは。免疫力さえつけておけば大丈夫なような気がします。この考え、あまりにも楽観的すぎるでしょうか。


 上の写真は、中国内モンゴル自治区のオルドスの風景。同市は、鬼城(ゴーストタウン)で有名なところ。集合住宅の建築工事が2012年から5年間、一切止められています。ですから、人気(ひとけ)がなく、ペンペン草が生えた建設途中のビル群が数多く見られました。