つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

イスラム国と交渉の余地はない

 恐れていたことが現実になりました。あの傍若無人、中東の無法者「イスラム国」がついに日本人の首狩りの場を設定し、2億ドルなどという法外な身代金を要求してきています。この要求に対し、日本人で100人のうち99・8人までは「人命が大事だから身代金出すべし」とは言わないと思いますが、なんせ1970年代、赤軍派の乗っ取り人質事件で、重犯罪人を釈放、そのうえ泥棒に追い銭までした過去のある自民党政権ですから、何があるか分かりません。
 イスラム国と交渉の余地などないと思います。今回、とらわれた2人は、こう言っては申し訳ない気もしますが、自分の意志で危ない地域に行った人たちです。その点では、日本の街や海岸を歩いていて、ある日突然、ズタ袋をかぶせられ、船に乗せられて強引に北朝鮮に連れて行かれた拉致被害者とは違います。
 でも、それにしても情けないなと思ったのは、維新の党の江田憲司代表の発言です。海外で日本人がテロの標的になるので、これ以上、イスラム国を怒らせるな、自衛隊は行くななどと話しています。いつぞやのテレビ朝日のワイドショーでも、同社の記者が同じような発言をしていました。
 これって、あの地域は暴力団が実質支配し、周辺の人が何されるか分からないから、怖いから、警察は手出しするな、暴力団の跳梁跋扈に任せろと言っているのに等しい暴言だと思います。フランスや他の国はテロの標的になってもいいが、日本だけはなんとしても避けたいという非常にエゴイスティックな発言でもあります。では、江田代表に聞きたい。イスラム国に対し、日本は何もしなくていいのでしょうか。金だけ出していればいいと言うのでしょうか。
 小生は違うと思います。たとえ犠牲を払ってでも、こういう無法者には断固力で対抗していかなければならないと考えます。フランス・パリでの風刺漫画社に対するテロのあと、欧州や中東の首脳が先頭に立って数百万人という群集がデモをしたのは、こういう無法者を許さないという断固とした意思表示だったのではありませんか。
 無法者を力で抑え込まない限り、彼らは増殖し、中東全体を支配し、やがて欧州を席巻し、そして日本本国にもやってくるでしょう。サラセンやセルジューク、オスマントルコを見れば分かるように、イスラムの帝国は肥大化していきます。彼らはすきさえあれば、勢力拡大を目指します。ですから、力で対抗しない限り、それを抑えることはできないのです。
 中東は日本から遠いところだし、危ないから手を出すかというのでは、世界から信用されません。日本は鎖国国家でないのですから、特に中東は石油を依存しているところなのですから、無関係ではないはずです。われわれは今、躊躇することなく、欧州諸国と同じスタンスに立たなければならないと思うのです。

 上の写真は、今年早々、船橋駅周辺で見た消防団出初式。はしごの上で曲芸はやってなかったのですが、こういう光景を久しぶりに見ました。