つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「花燃ゆ」、やはり昨年より見劣りする

 これもちょっと時期遅れの話題ですが、日本アカデミー賞岡田准一が主演、助演の両男優賞を取りました。前に大河ドラマ「軍師−官兵衛」の彼の演技力のすばらしさを書きましたが、今回の受賞でだれもが彼の実力を評価していることが分かって、小生も安心しました。今年放映中の大河「花燃ゆ」が視聴率で苦戦しているようですが、これはやはり主役の差の問題、はっきり言えば岡田准一井上真央の差なのでしょうか。
 この2人、奇しくも日本アカデミー男優賞などの受賞作品「永遠のゼロ」で夫婦役をやっていたんですね。この時の井上もういういしさがあって悪くなかったけど、やはり岡田のうまさに比べると見劣りしました。女性が主人公の大河の是非がよく論議されるけど、小生は別段抵抗がありません。宮崎あおいの「篤姫」や綾瀬はるかの「八重の桜」も満足して見ていました。上野樹里の「江」だけはいただけなかったけど、これは脚本が悪かったのかな。
 実は、今の大河「花燃ゆ」は、小生の目から見ても「官兵衛」に比べて毎週期待するわくわく感がありません。最初のころは詩文などがやたら出てきて妙に理屈っぽいし、吉田松陰の家族中心のストリーの展開でもあって、戦闘ものに期待している視聴者からするとちょっと間延びしてしまう感じです。それに大沢たかお伊勢谷友介らの芸達者や、本田博太郎(小生はファンです)や内藤剛志らのあくの強い役者に食われて井上真央が霞んでしまっています。
 松下村塾がスタートとして歴史的人物が大勢出てくれば、もっとおもしろくなるよと内人が話していましたが、その松下村塾の場がやっと先週から始まりました。でも、なぜか真央さんが劇中大声で叫ぶシーンや仲間同士でけんかするシーンが相変わらず続き、ちょっと浅薄な印象を与えます。かと思えば、画面にわざわざ詩文を出して格調高く見せようとしており統一性がない。アンバランス感は否めません。

 上の写真は、横浜みなとみらい地区のポートアイランドに行く汽車道から、コスモワールド方面を望んだ風景。