つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

榎木孝明氏の30日間断食は本当か

 俳優の榎木孝明氏が30日間断食したという話題をテレビのワイドショーが取り上げていました。彼の話によれば、30日間、水とコーヒー以外は、糖分を取るための飴、塩分を取るための塩飴を口にした以外、その他一切摂取していないとのこと。正常に胃袋のある男子が30日間、このような状態で空腹感を感じないものかと、レポーターは聞いていましたが、本人は「それが本当に感じなかったんです」と言うのです。
 この話を聞いて、正直、小生の感想を言えば、1か月間の断食であれば、この間、恐らく榎木氏は仕事ができないはず。売れっ子の俳優が1か月間仕事を放りだしてこんな酔狂なことがよくできたな、それとも榎木氏は最近、それほど仕事がなかったのかという皮肉な見方でした。ワイドショーでは仕事との関係は触れていなかったのですが、小生に言わせれば、1か月の断食はちょっと無謀な感じがします。
 小生は胃ガンによる胃の全摘出手術を受けたあと、1週間点滴だけの栄養補給で生きていました。この間、胃がないためか、空腹感は感じません。大飯食らいの小生であったゆえに、点滴だけで生存を保ったことに本当に驚きました。点滴の成分を見ると、結構栄養豊富であって、まあこれさえあれば、飲食なくとも、本来生きていけるのでしょう。
 ですが、榎木氏は30日間、点滴を受けたとも言っていません。となると、人間が本来必要なカロリー、栄養素をかなり失っているわけで、30日間の断食は本来は危険な試みです。逆に言えば、本当なのかと疑ってしまいます。彼のやせ具合からすると、とても30日間の感じはせず、せいぜい1週間程度の断食だったのではと思ってしまいます。でも、1週間の断食では話題作りになりませんね。
 断食は、特に消化器系の健康を保つにはいいことだと昔から言われています。それで、3日間くらいの断食が経験できる道場もあります。小生も1週間の経験で感じたことですが、断食すると味覚が研ぎ澄まされます。手術後、最初に食べたヨーグルトの味がなんと美味だったことか。という意味で、たまの断食は食べ物、飲み物のありがたさを知ることになり、大変いいことだと思います。小生も健康な時にやっておくべきでした。今、言っても詮ないことですが、、。

 上の写真は、入院中、飲食解禁になって最初のころに食べた流動食のメニュー。3分のお粥に梅干しのエキス(右側の袋)を加えると、お粥も美味でした。