つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

次期総理期待度29%の進次郎氏に入閣はあるのか

 今日の日経新聞朝刊に政治状況に関する世論調査結果が出ていました。安倍内閣の支持率58%で、前回(今年5月実施)より6ポイントも上昇したとのことですが、今現在、国会も開いておらず、何の懸案もない時に急上昇するのはちょっと異常な感じがします。強いて理由を挙げるとすれば、貿易上で韓国のホワイト国扱いを止めたこと、それによって韓国側が感情的な日本攻撃に出ても、安倍政権は毅然とした態度を示していることが好感されたということなんでしょうか。まあ、それはそれで結構な結果だと思います。

 この世論調査では「次の総理にふさわしいのは誰か」との質問項目もありまして、驚いてしまうのは、そのナンバーワンに挙がったのが小泉進次郎だったこと。前回の23%から6ポイントアップして29%の支持率です。彼がこの間、特別に政治的な功績を上げたわけでもない。考えられるのは、著名な美人フリーアナウンサー電撃結婚し、ワイドショーなどで多く取り上げられ、露出度が高かったことだけです。

 という視点で見れば、これは多分にミーハー的反応、ある意味「ご祝儀相場」であるのかも知れません。ですが、ほぼ3割の支持でナンバーワンであることは尋常でありません。やはり世間の期待度は”半端ない”ことを示しています。さあ、所帯を持って身を固めたのだから、これからは一直線に政治家として磨きをかけ、総理へ向けて精進してくれという思いがひしひしと伝わってきます。

 ちなみに、「ふさわしい次の総理」の第2位は安倍晋三の18%(前回23%)で、これは続投期待ということでしょう。3位は石破茂で13%(同11%)、4位は菅義偉で6%(同7%)、5位は河野太郎で6%(同4%)、6位は野党から枝野幸男の3%(同5%)。安倍後継で一番近いとされた岸田文雄はたった1%で、前回の3%から2ポイント後退。茂木敏充小渕優子と同じ数字でほぼ泡沫状態です。今夏の参院選応援で精彩を欠き、評判を落としたことが響いていますね。

 二階幹事長が盛んに安倍氏自民党総裁4選支持発言をしていますが、巷間にも結構、安倍総理の続投希望があることに驚いてしまいます。就任後、一連の国政選挙で勝ち続けてきた安倍氏に党内でも強い支持があることは承知していますが、彼はすでに通算で8年以上も総理の座にいます。日本には他に人材がいないのかとも見られますから、小生などはもう代わってもいいのではないかと思います。ただ、禅譲を期待している岸田氏も、安倍のアンチテーゼ的存在である石破氏も、残念ながら、もう終わった人かなと思いますし、知り合いの大手新聞論説委員に聞いてもそういう意見でした。

 次期総理は菅か進次郎を中心に展開されていくというのが大方の見方。2021年の次期総裁選のころには、進次郎氏は40歳になっているわけですから、マクロン仏大統領、トルドー加首相の就任時期を見れば、決して若い年齢でもない。反対に、菅氏は70歳の中ほどに差し掛かっているわけですから、年齢的に無理があると思います。政治は一寸先は闇ですから、2年先の総裁選の予想などだれもできないことですが、やはり今の人気度から言えば、進次郎氏が圧倒的に有利であろうと推察されます。

 ただ、論説委員氏によれば、進次郎氏はまだ閣僚経験がない、政治家としては実績がない、40歳そこそこの若造が、魑魅魍魎たる大所帯の自民党議員を掌握できるのか-と言うのです。やはり総理は60歳を過ぎてからがいい。かつて50歳台で総理になった田中角栄、第一次安倍、それから細川護熙などはいますが、いずれも長続きしていない。であれば、もっと「雑巾がけ」が必要ではないか-と言うのです。小生は多少違う見方をしていますが、敢えて彼の視点に同調するなら、あと10年くらいさまざまなポストを経験していくのもよろしいではないかと思います。

 とすると、来週にも行われる内閣改造で、進次郎氏が入閣できるのかが大きな焦点となります。30歳台で閣僚になったのはこれまで田中角栄小渕優子野田聖子らのケースがあります。世間でも進次郎入閣への期待があるでしょうし、安倍総理も彼を入閣させれば、新内閣への期待度を高め、内閣支持率を上げることができます。ただ、件の論説委員は、過去2回の総裁選で、進次郎氏はいずれも石破氏に投票したし、安倍氏との関係がそれほど良いわけではないので、総理は引き上げないのではないかと予想しています。小生は「重要ポストではないが、入閣はあり得る」と見ていますが、さてどうなるか、楽しみです。

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 上の写真は、小生の自宅近くにある百日紅の木。横浜にはなぜか百日紅の木が多く、街路樹にもなっています。